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NARUTO読む67- 「誰でもない。誰でもいたくない」というひろゆきみたいなことを言ってるオビトの仮面を引っ剥がせ!

「俺が知りてえのは楽な道のりじゃねえ、険しい道の歩き方だ」

オビトとナルトとの意見のぶつかり合いに決着がつく。

物語全体のテーマとしてはここがピークだと思われる。

この後の「うちはマダラ」「◯◯」そして最後の「◯◯◯ェ」との殴り合いあたりはまあ、ラスボスの後の裏ダンジョンみたいな感じじゃないかな。

私は最初、オビトいらなくね?マダラだけでええやんと思ったが完全に間違っていた。マダラとナルトは心を通わせる事はできない。オビトという存在は「物語のテーマをナルトが語る」ためには必須の相手だったのだと今ならわかる。



うちはオビトはライブアライブのオルステッドと同じだ。

罪悪感と絶望から逃れようとし、誰にも肯定してもらえないからすべてを否定しようとした結果、マダラの道化となり人々を苦しめた。

我々の社会だと「新興宗教」「テロリズム」にハマる人あるあるなんだよねこれ。しかも、オウム真理教みたいなものだけじゃなく、ハマスやイスラエルという形でいよいよ国レベルでそういう思考が強くなりつつある。自分たちを苦しめるものを爆破し、絶滅させれば幸せになれるという考え…。

今までの歴史を見ても、そんなものがうまく行ったことは殆どないし、まして続いたことなど無いのに、それでもこういう道を選ぼうとしてしまう。

これに対して、「失ったものを取り戻そうとしたりアルマゲドンを望む新興宗教にすがる」んじゃなくて、身近な人を大切にしろ。自分ができる範囲で人を助けようとしろ。そうすれば同じように周りの人も自分を助けれくれるという王道を説く。


これは日本人だからこそのあまちゃんな考え方と言われたら否定はできないと思うが、それでも実際日本人はそういう考え方ができることが強みなのだし、思想にあまちゃんもクソもない。 大事なのはそれを貫き続けられるかどうかだ。

ナルトのすごいところは、周りからずっとバカにされ続けても理想を捨てずに貫いたことだと思う。



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