菅さんはコロナ問題に対する国民感情を過小評価しすぎて致命的打撃を受けたが、岸田さんも統一教会問題に関する国民感情を過小評価しすぎてる気がする
現状の岸田政権下でのエンデミック状況を見ればわかると思うが、実は菅さんはコロナ対策については「ちょうどいい」ラインを行っていたとみてよい。経済対策とコロナ対策の綱引き状態で、ワクチンにかけた。
国内での開発を待たず効果が期待できるワクチンを選別して思い切った交渉で大量に確保し、また確保でき次第強いリーダーシップで接種を推し進めた。
初動が遅かったように言われているが他の国と比べて有効率が高い「モデルナ」「ファイザー」ワクチンの確保数が非常に多く、確保後の接種スピードとその体制作りは世界でも称賛された。現地医師は地獄だったと思うがこの取り組みは私もすごかったと思っている。
この期間でもずっと批判して足を引っ張っていたのは左派の頭おかしい人くらいである。東京新聞ですらこの点については「初動が遅かった」以上のことは言ってない。
現在岸田政権下でろくに対応もできずにBA5が蔓延するにまかせている現状と比較すれば、危機におけるリーダーシップはけた違いであったといえる。おそらく安倍さんだって無理だっただろう。
ただし、菅さんは国民感情には無頓着な人であったから、なすべきことはわかっていても国民を安心させようとはしなかった。マスコミは一度とった菅おろしのポジションを急にかえることができなかったし、一度支持率が下がり始めると日本人は空気で動くので菅さんはダメだと特に根拠もなくいうようになりそのままそれが実現した。
菅さんにとってのアキレス腱だった「コロナ対策不安」のように、岸田さんにとっては「エネルギー不安」「食糧価格不安」「統一教会不安」の3つが重荷になっている
岸田さんは何もしない人と思われているし実際菅さんと比べると動きはまちがいなくトロいのであるが、決して何もしていないわけではない。
ただ、この人は対処療法が多いのだ。
実際食糧価格不安については対応自体は素早かった。しかしもっともわかりやすい対処療法に固執している気がする。
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