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2022年の株式市場振り返りと2023年の株式相場の展望について

「2022年のグレートモデレーションの終わり」→「2023年はミンスキー・モーメントの回避のための闘い」という感じでしょうか。

来年の真ん中くらいにこういう話が山ほど出てくると思います。今の内から言葉を覚えておくと良いかなと。


去年はインデックス投資家にとっては厳しい1年でしたが、その一方で予見性が高いためアナリストのレポートが非常に役に立つ1年でした。

一方でアナリストの人たちは「不確定要素が高すぎるリスクについては言及できない」、また「あまり総悲観的なコメントをすると職を失う」という縛りがあります。そのため潜在リスクについて言及しにくいです。

前にも言いましたが、アナリストの人たちは2021年末の時点では2022年のFRBの利上げはせいぜい1.5%くらいだと予測していました。ロシアによるウクライナ侵攻リスクについては当然把握していたはずですが、そのリスクが顕現した際のシナリオについては全く言及していなかった。

そのため、藤戸さんをはじめとしてアナリストの方々は口をそろえて2023年は前半が厳しいけど2023年後半は利下げ期待を織り込む形で堅調みたいなことを言ってます。

実際のところそういうシナリオが描きやすい想定ではあります。

一方で、アナリストの人たちが言及しにくい潜在リスクがめちゃくちゃ多いのでそこまで楽観的でいるのは怖いということも忘れないでください。

来年は、想定シナリオ通りいくなら2022年よりもシンプルで、かつ強い値動きが期待できる年になると思いますが、とにかく潜在リスクが高いのでそれに悩まされやすい展開になるでしょう。

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