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735. Burden of bacterial antimicrobial resistance in low-income and middle-income countries avertible by existing interventions: an evidence review and modelling analysis

Lewnard JA, Charani E, Gleason A, Hsu LY, Khan WA, Karkey A, Chandler CIR, Mashe T, Khan EA, Bulabula ANH, Donado-Godoy P, Laxminarayan R. Burden of bacterial antimicrobial resistance in low-income and middle-income countries avertible by existing interventions: an evidence review and modelling analysis. Lancet. 2024 Jun 1;403(10442):2439-2454. doi: 10.1016/S0140-6736(24)00862-6.

アクションプランには、AMRの負担を軽減するための潜在的戦略として多くの介入が列挙されている。しかし、特にAMRの負担が大きく、医療システムの能力が低い低・中所得国(LMICs)においては、政策決定に情報を提供するため、達成可能な利益に関する情報が必要である。
モデリング分析によると、LMICの医療環境における感染予防・制御プログラムを改善することで、AMRに関連した死亡を年間少なくとも337,000人(95%信頼区間:250,200-465,200人)防ぐことができると推定された。質の高い水、衛生設備、衛生サービスへの普遍的なアクセスを確保することで、AMRの直接予防と抗生物質の消費削減の両方から、AMR関連死 247,800人(160,000-337,800人)を防ぎ、小児用ワクチンの普及により、AMR関連死 181,500人(153,400-206,800人)を予防できると推計された。これらの推計は、LMICsにおけるAMR関連死亡の7.8%(5.6-11.0)を感染予防と管理によって、5.7%(3.7-8.0)を水と衛生によって、4.2%(3.4-5.1)をワクチン接種によって予防することができることを示している。この知見は、2030年までに世界のAMRによる負担を既存の介入策のみで10%削減できることを示している。

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