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585. Recovery and symptom trajectories up to two years after SARS-CoV-2 infection

Ballouz T, Menges D, Anagnostopoulos A, et al. Recovery and symptom trajectories up to two years after SARS-CoV-2 infection: population based, longitudinal cohort study. BMJ. 2023;381:e074425.

COVID-19感染後、30%の人がLong-COVIDを経験するが、その経過は十分に研究されていない。スイスにおける2020年8月から2021年1月の間に野生株SARS-CoV-2に感染したワクチン未接種の成人1106人(51%が女性)を調査。

86%が有症状、4%に入院歴あり。55%が1ヵ月以内に通常の健康状態をとなり、さらに18%が3ヵ月後に回復。6ヵ月後、23%がまだ回復していないと報告した(健康障害が軽度、中等度、重度の人はそれぞれ16%、4%、3%)。回復していない人の割合は、24ヵ月後には17%に減少した。症状が改善した人は、65歳未満が多く(56%対40%)。SARS-CoV-2非感染者628人と比較して、急性期から6ヵ月後の症状残存率は感染者で17%高かった。症状は、味覚または嗅覚変化(10%)、労作後倦怠感(9%)、集中力の低下(8%)または記憶力の低下(6%)、呼吸困難感(8%)、疲労(5%)が非感染症よりも顕著に多かった。6ヵ月までに回復しなかった人も、COVID-19既往者に多かった。

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