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612. Identifying Children Likely to Benefit From Antibiotics for Acute Sinusitis: A Randomized Clinical Trial

Shaikh N, Hoberman A, Shope TR, Identifying Children Likely to Benefit From Antibiotics for Acute Sinusitis: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2023 Jul 25;330(4):349-358. doi: 10.1001/jama.2023.10854.

NEJM Journal Watchより。

小児において、鼻咽頭培養の結果や鼻汁の性状が細菌性副鼻腔炎の診断に役に立つかどうかを検討。鼻汁、咳、またはその両方を有する小児510人(年齢範囲2~5歳)が対象。組入基準は、罹病期間11〜30日、一度改善した後の症状悪化、罹病6〜10日後の発熱。重度の症状(3日以上の発熱を含む)を有する小児は、重度の慢性呼吸器疾患を有する小児と同様、除外された。小児は、プライマリケア医の診察室で、アモキシシリン(1日90mg/kg)+クラブラン酸塩(1日6.4mg/kg)を10日間分割経口投与する群、またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けられた。ベースライン時にすべての小児の鼻咽頭培養を行い、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ・カタラーリスを同定した。

全体として、67%の小児に色のある鼻汁排出がみられ、71%の小児で3つの病原体のいずれかが陽性であった。症状消失までの期間の中央値は、抗生物質群で7日、プラセボ群で9日であった。培養が陽性であった小児では、抗菌薬とプラセボの間に有意差があり、抗生剤投与群で症状の改善が多かった。培養が陰性だった小児では、群間差はほとんどなかった。色つきの鼻汁がは、抗生剤投与群とプラセボ投与群に有意差をもたらさなかった。

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