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湯沢プチ移住によるワーケーションと短期小学校転校(1)

【区域外就学制度によるプチ転校】

 2021年12月の1カ月、新潟県湯沢町の制度を利用し、雪国でのワーケーション(=「ワーク」仕事と「バケーション」休暇を掛け合わせた造語)を実施してみました。

 地方自治体による地域創生や移住政策などをサポートさせて頂いている身でもあり、実際にワーケーションという形で場所にとらわれず働くことの体感を得たいと考えていました。

それに併せて、湯沢町と「きら星」という現地の民間企業によるワーケーションサポートと区域外就学制度(=住民票を移さずに、一定期間正式に公立の学校間で転校ができる制度)を利用した小中学生の短期転校を同時に実現できる場所としてこの湯沢町が僕の中で候補に挙がっていました。

 同じく候補地として徳島県の阿波地方でのワーケーション+短期転校のチャンスもあったのですが、コロナ禍において実現のハードルが上がってしまいました。

結果的にそのハードルがクリアでき、しかも「せっかく冬に行くなら雪国!」という思いから、 卒業間際のチャンスとばかりに娘を連れて行くことにしました。

娘も、一人だけで友達と離れ、知らない学校と土地に飛び込むスリルに興味津々でしたし、母親と離れてお父さんとの2人生活にも特に問題なかったようで、事はスムーズに決まりました。

初日当日は、朝5:30に横浜の自宅を出たおかげで、8:13に越後湯沢駅に到着し、タクシーを飛ばして8:30には湯沢町立湯沢小学校に到着できました。


湯沢学園という保育園から中学校まで一体となった学園で、校舎そのものや内部のデザインなども全て近代的且つ芸術的で圧巻です。

かつて自分の職場でもある横浜国立大学にも連れていった(そして授業にも参加させた)ことがあるので、娘曰く「大学みたい」とのこと。確かにそんな感じではある。大学もしくは博物館といったところでしょうか。

 校長先生、教頭先生、担任の先生との打ち合わせや挨拶を終え、緊張しながらクラスへ。みんなノリノリで迎えてくれました。ついでなので、私もその後2時間授業に参加してきました(参観ではなく参加)。小学校全体で300名弱と決して大きくはない学校でしたが、子どもたちは良くも悪くも自由奔放な印象を受けました。
いずれにせよ、非常に温かく(しかも丁寧に)向かい入れてくれたことは事実で、とても感謝しています。

学校から滞在のマンションまでは約1.2キロあり、15分程度かかるのですが、ほぼ一直線なので迷うことはありません。ただ、自宅周辺に比べると確かに人が少ないので、一人で歩かせるには若干(初めての場所であることもあり)不安。そこで当面は行き帰りは一緒に送り迎えすることに。しばらく慣れてきたら、近くの子供達と一緒に登下校できるように仕向けて行こうと先生とは話をしました。


【滞在施設について】

 アーバンヒルズ湯沢リゾートといういわゆるリゾートマンションの4階の一室を、湯沢町およびそこから委託を受けている「きら星」社から光熱費込みで1泊1000円で利用ができました。それぞれ6畳のリビングと和室(寝室)の2部屋からなり、2人で短期的に過ごすには十分でしょう。


布団や調理器具など、必要最低限のものはありますが、タオルやシャンプー、箸やスプーン、ティッシュなど消費するものはきてから自分で調達する必要があります。一つひとつは安いですが、一から全て揃えるとそれなりの(初期)出費にはなります。
目の前には田んぼが広がり、高速道路と1日9本だけ通過する電車の線路が見えます。

部屋


最上階の11階には広い眺望温泉があり、原則10〜12時を除き、いつでも入れます。これはいかにもリゾート感があり、大変贅沢な感じがします。

風呂

ただ、今回今の所唯一(?)困ったことは、部屋に据え置かれたWifiルーターが(スピードの面で)ほとんど使い物にならなかったことでしょうか。これは他の手段を考えておかないと「部屋で仕事をする」ということが非現実的になります。

ということで、急遽レンタルのポケットWifiをネットで手配。

驚くべきことに翌日には到着し、恐る恐る接続してみると驚愕のスピードでネット接続が可能になった。これで部屋でのネット環境も完璧になった(SoftBank回線の容量の使用制限なしで1ヶ月4980円。往復送料込み)。

複数の相手を繋いでの大学院授業も全く問題なく部屋から実施することができました。


(続く)

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