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無秩序に見える風景のなかにある秩序を発見する(2019-08-01)

最近、友人たちとルームシェアを始めた。

一軒家に4人でわちゃわちゃと暮らす環境の中で、1人抜けたのでそこに僕が入った形になる。

共用のキッチンには、旅行好きの友人たちが集めた色も形も柄も一見するとチグハグに感じるお皿やコップがある。でも、とても不思議で中で生活をしていると、それらの集合にはなんだか目には見えない繋がりが存在しているように感じることができる。チグハグだけどなんだか秩序があると感じたお皿の集合を見て、考えたことがあるのでそれについて書いていってみたい。

日々を過ごす中で、雑多に見えたり、カオスに見える場面ってのはあるけど、そこに文化があれば、カオスのような荒波があっても乗り越えられる、と僕は考えていた。今回はその文化ってものについて深掘りをしていく。

先ほどのチグハグなお皿から見た秩序の成り立ちを想像したときに、人間ってのは集まるとそこに関係が生まれて秩序(規則)を作る。そして秩序は文化のコアになってるんじゃないだろうか、と考えた。どういうことかというと、文化が生まれるその前提には秩序があって、文化は秩序によって支えられている。

その秩序の発生は、ミームの伝播によって行われる(ミームとは、人々の中で行われる脳内イメージの伝達のことをを指す)。ミームの伝播によって、ある集団の中に共通のイメージが醸成される。その共通のイメージは、時に秩序になりえる。文化はカオスが来たときの緩衝材となる。と言ったのは、心理学者のチクセントミハイだけど、文化は秩序がある限り、何度でも更新/再生可能な対象である。とも言えるんじゃないだろうかと思う。

文化は秩序を内包している対象なのではないかと考えた。

具体的に言えば、文化には時間軸がある。流行りや廃りという感じ。渋谷にギャルが居なくなったのも時間が流れて文化が壊れたからだ。でも、人が集まる続ける限り、流動性が失われない限り、渋谷という秩序は残り続けている。

ここで改めて辞書的な意味合いの秩序を調べてみる。

① 物事の正しい順序。 「 -正しく行動する」
② 社会の諸要素が相互に一定の関係・規則によって結びつき、調和を保っている状態。
(Weblio)

文化を顕在化させたいときに着目すべきなのは、文化を成り立たせているコアである秩序にフォーカスをするとうまくいくのではないだろうか。アジャイル的な解釈をすれば、ここでいう秩序は自己組織化と言い換えることができるんじゃないかとも考えた。

組織運営において発生している秩序(規則)を、暗黙知からひとつひとつ丁寧に言葉に落とし込んで明らかにしていくこと。それが文化を明らかにする作業である、言えるんじゃないだろうか。とか考えた。

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