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小説『悪臭』

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ぼくは女を殺した。それはなぜか?
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記事一覧

小説『悪臭』 6

 うん、頷くのが精一杯だった。心臓が早鐘のように鳴っている。宮田の唇が妙に艶かしく感じる…

森田義貴
5時間前
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小説『悪臭』 5

 宮田と一緒に中野通りに面した豚骨ラーメン屋に行った。看板は黄色、博多とんこつラーメンと…

森田義貴
2か月前
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小説 『悪臭』 4

 バイトに集中できなかった。ホールで宮田とすれ違うとき、彼女の剥き出しの足が想像されて、…

森田義貴
2か月前
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小説 『悪臭』 3

 翌る日、大学の授業にでていると、和樹が話しかけてきた。 「この間はお疲れ」 「うん、お…

森田義貴
4か月前
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小説 『悪臭』 2

 頭痛とともに目を覚ました。早朝の光が窓から顔に向かって差し込んでくる。吐き気もした。う…

森田義貴
7か月前
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小説 『悪臭』 1

 女を殺した。新宿の居酒屋の床が血まみれだ。オレンジ色のライトが、動かなくなった女の体を…

森田義貴
7か月前
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