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だから給料が上がらないと思ったこと

現役の自動車ディーラーの整備士と話をした時に
「日本人はもっと勉強しようよ」と思ったことを書きます。

自動車検査員

皆さんご存知の車検、正式には継続検査と言います。

継続検査の他にもいくつか検査の種類がありますがその検査を行うのが自動車検査です。

もちろん国家資格。

受験資格

昨年、自動車検査員の受験資格を改正する案が浮上した。

現在は国家2級整備士資格を保有していれば受験資格はありますが、改正後は国家1級整備士の保有を条件とする案が上がりました。
細かい要件がありますが割愛します。

令和9年1月1日から改正予定だった案は、すぐに見直し検討に入りました。

5.3. 自動車検査員の役割を担える資格の種類について
自動車技術の高度化・電子化に伴い、自動車整備士の整備技術の向上が求められてお り、一級の自動車整備士が有する高度な整備の知識・技能が今後益々重要になってくる。
一方、現行の資格制度では、一級又は二級の自動車整備士が整備主任者としての実務 経験を積み、自動車検査員教習を修了することで自動車検査員に選任できることになっ ており、一級と二級の役割に明確な差がなかった。
このことから、自動車整備士の魅力向上や社会的地位の向上の観点から、自動車検査 員として選任可能な資格を高度な整備の知識・技能を有する一級の自動車整備士に限る とすることの是非について検討を行った。
検討にあたり、自動車検査員を一級の自動車整備士に限ることにより、一級の自動車 整備士を目指す方の増加を想定しつつ、現行制度における二級の自動車整備士は引き続 き自動車検査員として選任可能とすることから、直ちに自動車検査員が不足することに は至らない可能性があるとして、自動車検査員は一級の自動車整備士に限る案が示され た。
しかしながら、整備業界から一級の自動車整備士のみが自動車検査員に選任可能とす る制度となった場合、自動車検査員の資格を取得するまでの期間が長くなることにより 自動車整備士を目指す方が益々減少することになるなど、様々な懸念が示されたことか ら、今回の改正においては、現行制度のとおり、一級又は二級の自動車整備士が自動車 検査員に選任できることとし、今後引き続き検討を行うこととする。

自動車整備士資格制度等の見直しについて 報告書より

市場価値

今回の改正案は単純に1級整備士2級整備士の役割に差をつけようという
話ではないと思う。

ここからは推測の話ですが、自動車整備士の市場価値を上げるための改正案だとおもいます。

取得に時間がかかること=勉強する時間が増えるということ。
企業は必然、社員教育にお金と時間を費やさないといけない。

勉強しないと市場価値は上がらない。
市場価値が上がらなければ客単価も上がらない
だから給料が上がらない

勉強しない国日本

日本の社会人の勉強時間は1日平均6分
いかに日本人が勉強しないのかがわかります。

せっかく勉強しようよという改正案なんだから
素直に変化を受け入れて努力すべきだ。

現場は確かに人手不足が深刻ではあるが
変化に柔軟に対応していかないと生き残れない
時代だと思う。

だから市場価値を高めるために勉強しよう!

自戒を込めて記事を書きました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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