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宝塚記念 最終見解

 まず宝塚記念は、阪神2200mは小回り、急坂あり、非根幹距離と、特殊な条件なので、東京G1を勝ったことのある馬が勝ちきれないレースであり、初G1制覇が多いレースである。
ちなみにだが、東京G1勝利経験がある馬で最後に勝ったのは2013年のオルフェーブルが最後。ただオルフェーブルは血統面でかなり向いていたので、この馬を除くと、2006年のディープインパクトまで遡らないといけない。

◎アスクビクターモア

 はじめに言っておく。馬券は単勝のみ。

 まずは現在のトラックバイアスである。現在の阪神競馬場の馬場は開催が進んでいるが、時計は出ており、内前が有利な状況が続いている。
 宝塚記念は上がりがかかりやすいレースなので、時計決着の消耗線勝負に強い先行馬を狙いたい。そうなるとこの馬の独壇場になるだろう。

 おそらくユニコーンライオンが逃げる展開で、前半は落ち着いて流れるが、向正面のコーナーからドゥラエレーデ、ディープボンドが仕掛けていく展開になると、後半は持続力勝負になるだろう。このような展開に強いのがアスクビクターモア。
 評価しているのは弥生賞ディープ記念。前半はスローで流れるが、後半4ハロン目からペースが上がり、上がりが35秒かかる展開を唯一先行して押し切った。ドゥデュースにも先着しているのでかなり評価できる。
 その後の皐月賞はスローからの瞬発力勝負の5着、ダービーはHペースで差し決着の中、唯一先行2番手から残り3着とこの馬に展開とコースが向かなかった。
 そしてさらに評価できるのが、菊花賞。Hペースの中、先行して持続力かつ時計勝負で押し切っての1着。非根幹距離の持続力かつ時計勝負では滅法強い。
 それ以降は出遅れたり、Hペースに巻き込まれたりと、自己条件で走れていない。今回の宝塚記念では、全ての条件が好転するし、武史の早仕掛けもプラスに働きそう。
 イクイノックスとは自己条件ではないレースで差のない競馬をしているし、ジャスティンパレスにも前走以外は負けていない。
 この条件では逆転可能とみて、自身の単勝一本勝負。

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