2017.7.29(土)のOB練習会お品書き

ブログから転載。京都大学の合気道部の皆さんとの交流記録です。

こちらにアップするのずいぶんさぼってました。今から連続投稿します。

OB練習会お品書き
2017/7/29 29代 吉川 聡

1. 体慣らし
 暑いと思うので、ゆっくりしっかりやりましょう。
(1) 体の転換からじっくり呼吸投げ(前回の「片手取りの崩し」の続き。上、下後ろ、下前。)
(2) 網代の捌きを使って交差取り一教(ま、よくやってるのかもしれないけど)
(3) 正面打ち入り身投げ(首をつかむのは、本来は「当身」。入身は技だけど、投げは鍛錬。鎖骨と肩甲骨から腕を使ってみましょう。)

2. 二教の研究
 二教のバリエーション。たまには、手首がプラプラになるまでやってみましょう。
(1) 肩取り二教(普段やってるやり方で。足さばきと、極めるときの方向、間合いに注意・・相手の膀胱もしくは自分の足の親指。太刀の袈裟斬りの動作とつながってます。)
(2) 正面打ち二教(相手の手を一教の要領でつかみたいのをぐっとこらえて、手刀で切り下ろす。親指の甲側を滑らせて二教どり。上級者は、一教で落とすときに相手の背骨と自分の足がTの字になるように落として、舟漕ぎで吸い込みつつ相手を起こして極める動きに挑戦してみよう)
(3) 両手取り二教(当身を入れた手でもう一方の腕の肘の内側を抑えつつ、その手をお尻の横で後ろにゴミ捨てするようにする(よく出てくるよねこの形)。そのあと手首を親指の方へ返しつつ相手の腕の下を通って進め、相手の肩の後ろを手刀で引き寄せるようにして二教に極めます。相手の親指をつぶす形になる。)
(4) 諸手取り二教(転換しっかり。五五の十、一九の十とか意識して転換する間合いを計ろう)。
(5) 再び肩取り二教(相手の手首をいろおうとせず、吸い込んで、落とすだけの「二教」。自分の制空権におとしこんでしまう。元気あれば、首投げへつなげてみます。)

3. 型を外してみる
 6月に吉川が参加した安野正敏先生の講習会の内容紹介です。
稽古では、(i) 中心軸を意識する(ii)気勢を出す(iii)残身でしゃがむ(腰を落とす)ことを意識する。逆に言うと、それ以外の制約は、外す。

(1) 体の転換(型にこだわらず、行けるほうへ行く。手は、じゃんけんできるくらいにリラックスしつつ、いかようにも変化できる可能性をこめておく)
(2) 体の転換をして、しゃがんで、つぶして、軽く転がす。手は腹の前。必要なら掌底を合わせて。
(3) 体の転換から、親指と人差し指の間を使って相手の手を外して、相手が振り返ってきたところを肘から切り下すような当身(入身投げと言えるかもしれない)
(4) (2)、(3)と、前への呼吸投げをランダムに交えて
  ・相手の思考低下を誘う・・思考低下の要因は、
迷う(外すのか、投げるのか、つぶすのか)、
形にこだわる(「こうくるに決まっとる」という意識が、油断につながる)
固まる(手だけで握ってるつもりでも、実は上体が固まってる)
(5) 正面打ち打ち下ろしに対して、自然に手を上げて下す呼吸
相手の肘の下あたりを狙うとか、骨盤を少し前に傾けるとか、膝を柔らかく使うとか、コツはいろいろあるけれど、大事なのは「赤心」。何か仕掛けようとせず、ただ、上げて、おろす。全身で。

4. 網代の捌き、二度打ちの捌き(時間があれば)
(1) 網代の捌きの稽古(斜め後ろへ半身を入れ替えながらジグザグに。いったん両足を寄せるのが吉。あと、足寄せないけど、膝行でも。)
(2) 交差取りから四方投げ(ちょっと内側に捌いた後、網代の捌きで手と足を連動させて相手を吸い込んで四方投げ。足の甲から手にビームが出てるイメージを持つと、連動させやすい。そのほか、一教の崩しや、隅落としでも出てきますよね網代の捌き)
(3) 突き二度打ちから表の入身投げ(網代で斜め後ろに捌いて一発目を躱し、二発目に対して前に出て表の入身投げ。投げも、網代のリズムが使えますが、そこは任意で)
(4) 正面二度打ちから天秤投げ
(5) 横面二度打ちから肩越しに落とす呼吸投げ
(6) 正面打ち外転換で入身して、網代で打ち手を押し込んで回ってきたところを四方投げ

―以上―

「立ち方の稽古」
 柔らかくしっかり立つ、肚にまとめる、肚で立つ、歩く。  (山口清吾先生)

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