2017.8.28(月)に参加した合宿前稽古の記録

ブログから転載。京都大学の合気道部の皆さんとの交流記録です。

8月、暑い中ですが、合宿前の稽古に参加しました。
実はこの前日に、野村先生の道場「和心会」の演武会が大阪城修道館でありました。そちらに参加するのに合わせて、大学にも立ち寄ったものです。

暑かった・・・。呼吸投げでバンバンやるのもいいけど、最近はやらない二度打ちも結構いい運動になるよ、ということを言いたくて。

普通の合宿前練習のお品書きというか、記録
2017/8/28 29代 吉川 聡

1. 準備体操~体の転換
 現役(梁さん指導)主導で。受け身4往復はつらいですねー。

2. 足さばき(網代の捌き)

(1) 網代の捌きの稽古(斜め後ろへ半身を入れ替えながらジグザグに。いったん両足を寄せるのが吉。前回OB練習会でやった覚えがありますが、膝行でもありますよ。)

(2) 片手取り隅落とし
隅落としは、相手の手を相手の斜め後ろに導いて、下もしくは前に崩して投げる技(なので、相手の手を自分の腹に巻き込んだり、しゃがみながら足を払ったりする)ですが、今回は網代の捌きを使って、相手の斜め後ろ→相手の脇に腕を差し込んで反対側の斜め後ろ(相手の背中側)に体重移動することで投げてみる

(3) 正面打ちから一教
一教の基本は抑えつつ、相手を崩した後、膝を使って相手の頭側の斜め前→反対側の斜め前に捌くことで、相手を寝かせる際に網代の捌きを応用。

(4) 突き二度打ちから(なるべく胴体を使って)腕を大きく回す呼吸投げ
斜め後ろへの捌きを使って相手の突きを払いながら躱し、二度目の突きに対して呼吸投げ。捌いたときに相手を自分のほぼ正面にとらえることを意識して

(5) 突き二度打ちから表の入身投げ
網代で斜め後ろに捌いて一発目を躱し、二発目に対して前に出て表の入身投げ。投げも、網代のリズムが使えますが、そこは任意で。

(6) 横面二度打ちから肩越しに落とす呼吸投げ
横面打ちの外転換。稽古を繰り返さないと速く動けない捌きなので、ちょっと息抜き的に。でも受け身とると結構疲れますよね。よそではめったにやらない外転換ですけど、この技に似た動きは塩田剛三先生や山口清吾先生の動画(正面打ちの捌き)にも出てきます。

(7) 正面二度打ちから入身投げ
外転換→内転換(普通の入身)の変化。本当は頭の切り替えが結構難しい。
実は、稽古中はあえて言いませんでしたが、昔は後ろ足を出しながら正面打ちを打ってました。正面二度打ちってそういう正面打ちを前提にしているので、今の正面打ちに合わせるのは応用問題にあたるのですけど、まぁ、少々無茶でも帳尻合わせるのが合気道なので、無茶ぶりかな、と思いながらやってみました。

(8) 正面二度打ちから天秤投げ
相手の脇に肘を当てるつもりでやると、外転換が思い切ってできるよ、という趣旨でした。

(9) 整理体操
足の付け根、しっかり伸ばしましょう。

二度打ちの捌きは、一人稽古がとても有効です。相手より早く振り向いて二度目の打ちに対応する必要があるので、トップスピードを追求する良いメニューとして、私も時々やってます。
「体動かしたいけど相手がいないなぁ」というときには、是非お試しあれ。

あと、今年はゼエブ先生の稽古会がなかったので、「歩み足からだんだん腰を落として膝行へ移行」など、興味深くてためになる動き、体験できてないですよね。合宿後になるかもしれませんが、去年のビデオを参考にしながら、ちょっとやってみるのをオススメします。
―以上―

「立ち方の稽古」
 柔らかくしっかり立つ、肚にまとめる、肚で立つ、歩く。  (山口清吾先生)

 ↑前回も今回も解説できませんでしたが、「立つ」のにこだわるのが大事。という話なのだけど、ここでは言葉の大切さについて考えたかった。
「姿勢を崩さないように」「正しい姿勢で」と言われると、「外見が良く見えるように」という意識になって、体の外側に意識がいってしまう。
一方、「しっかり立つ」と言われると、体の中の方、気持ちが湧き出るところに意識がいくように思う。きちんと伝わるような言葉、少しずつためていけるとよいですね。

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