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新たな近世史像へ誘う

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刊行中の『日本近世史を見通す』(全7巻)に因んだ、各巻の編者の方々によるエッセイを掲載。多様で豊かな研究成果を結集し、その到達点を分かりやすく描き出した本シリーズの魅力をご紹介い…
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記事一覧

一九世紀の近世日本を取り巻く外圧と軍事技術革新 荒木裕行

 現在発刊中のシリーズ『日本近世史を見通す』(全7巻)の第3巻『体制危機の到来―近世後期…

変わらないようで変わる近世中期 吉村雅美

 シリーズ『日本近世史を見通す』(全7巻)の編者として、村和明氏とともに第2巻『伝統と改…

現代人が近世史を学ぶということ 多和田雅保

 このほど『日本近世史を見通す5身分社会の生き方』(以下、本巻)の刊行に関わることができ…

近世史研究の現場から思う 志村 洋

 『地域からみる近世社会』の刊行に編者の一人として関わる機会を得た。シリーズ『日本近世史…

宗教・思想・文化への向き合い方 上野大輔

 吉川弘文館から刊行中のシリーズ『日本近世史を見通す』(全7巻)の内、第6巻『宗教・思想…

近世前期の政治とは何か? 牧原成征

 『日本近世史を見通す1列島の平和と統合』では、信長・秀吉から四代将軍徳川家綱の時代まで…

日本近世史を見通したい! 小野 将

 二〇二三年、シリーズ『日本近世史を見通す』が刊行の運びとなった。日本史の他の時代と比べても、近世史だけを取りあげるシリーズというのは、近年にかぎってみれば、さほど多く出版されていないように思う。今回まことにすぐれた編者の方々のご参加を得たことで、刊行の実現にこぎつけることができた。  ところでいったい何ゆえ、本シリーズの題名には「見通す」なることばが選ばれているのであろうかと、いぶかしく思われる向きもあるのに相違なかろう(実際、筆者も職場で同僚から書名について質されたこと