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amazonには出来ないこと

秋田県横手市十文字地区の3か所の果樹園を見学してきました。


縁あって、その果樹生産者の方々と取引することが出来るようになったので、挨拶がてら見学に行くことにしました。


先日の大雨の影響も心配してましたが、どの果樹園もこれから本番を迎える桃が、沢山実っていて色づき始めていました。
そんな桃の木に囲まれ、木陰を中で話を聞きました。
3人の生産者の方々はそれぞれ個性的に果樹を育てられていて、とても興味深い話をされました。

もともと、横手十文字地区は、平地というよりも、山や傾斜地が多く、平坦な地形がすくないため、稲作だけだと収益が少ないことから、果樹や畑作の農業が発達してきた歴史があったようです。

まさに、生きていくために変化を選ぶことを強いられた地域でした。

3人の生産者の方々も、2011年の豪雪の際に、雪の下になってしまったリンゴの木はその多くが壊滅状態になりました。
そして、そのことをきっかけにし、廃業する農家が続出する中、彼らは下した判断…
それは、その先の自分達、地域の農業の未来を描くための可能性を摸索しようとしたのです。
その結果が、桃やサクランボなどの他の果樹への展開、守り続けてきたリンゴの栽培も生食用中心だった品種のリンゴから、料理用や加工用にむいた品種への転換という大きな判断をくだしたのでした。


その結果、今まで収穫といえば、晩秋が中心だったリンゴの収穫だけでしたが(それも秋台風によって収穫量も不安定)、初夏にはサクランボ、お盆前後には桃、そして秋にかけてのリンゴの収穫といった具合に、安定した年間の収入を描けるようになり、面積当たりの農業収入、単位面積当たりの反収も増えたとのことでした。

そして、そのあと、彼ら3人は、同じ地域の横手市十文字の『デリカデッセン紅玉』さんが構築したパートナー生産者(現在約30農家)の一員となり、今や、手塩にかけたフルーツは、なんと関西や西日本のお菓子メーカーやパテシエ、ケーキ屋さんへ大量直送されております。


紅玉さんが加工し(例えばシロップ漬け)発送する場合もあります。
そんな生産者と作り手が直接つながる取組みの”コンセプト”は、カフェやお菓子屋さん、パテシエの『裏庭の畑』だそうです。

こだわりを持って作った旬の作物や果物を裏庭の畑から取ってくる。


ですので、関西からわざわざパテシエさんたちは、はるばる来県し、十文字の農園にも足を運び、『自分たちの裏庭』の果樹について、
「今年の出来はどうか?」とか
今後の新メニューに使いたいフルーツの要望などについて、
作付けの段階から一緒に話し合うそうです。
素敵なお話ですね!


私たちもお客様に商品をお届けするのに、
その商品がどのように作られているのか?
そんな想いが詰まっているのか?
ストーリーがあるのか?
そんなところも感じながら、お客様にお伝えし、お届けしたいと思っております。

そして、今後もこのようなストーリーがある商品をどんどん手掛けていきたいと思っています。
そして、それは社内のスタッフの方々の発想やアイデアから生まれれば、
サイコー!!だと思っています。そんな未来の種を見つけに言った果樹園の見学会でした。

では!!

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