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優等生の骨董、不良の骨董

その昔、数寄者宅へ一杯遊びに伺うと
優等生の徳利がいい?不良の徳利がいい?
なんて質問が飛び出した。
一緒にいた友人はすかさず不良がいいですねぇと。
出された不良の徳利はいわゆる不良品、
偽物という意味ではない。
ちょっと捻くれてその良さが分かりにくいけど
分かる人には分かると言う物だろうか。
骨董の優等生、不良は非常に難解な表現だけど
結構好きな表現の仕方ですね。
最近、縁あって渥美窯の壺が久々に仲間入りした。
私の基準ではこの壺がその不良にあたる。
過去一番の不良。番長というべきか。
その金額もカツ上げされたか
オヤジ狩りにあったかのような
ひったくりプライス。
ちなみにぼったくりとは違う。
壺の半分が焼けすぎてカセ過ぎてズルズル。
形も歪んでずんぐりむっくりしている。
チビでデブでハゲで、不良というか
根暗でオタクな落第生かも知れない。
でもキラッと光るものがあるんだなぁ。
いや、そんなん知らんがなという
他の人にとってはどうでもいい話。
ちなみに写真は優等生の方。
ではさようなら。

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