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アートは癒しなのか

「アートは癒し」だと言われる。

アートヒーリングとかアートセラピという言葉もある。
絵、彫刻、書、詩、音楽、香は人を癒す。

だけどアート=癒しというのはちょっと違う。

たとえばピカソのゲルニカ

1937年 キャンバス 工業用ペンキ
ソフィア王妃芸術センター収蔵

スペイン内戦時、空爆を受けた町ゲルニカを主題とする絵。
絵を見た感想、受ける心情は人それぞれなので、一概には言えない。
少なくとも、ぼくは癒されない。

名作だとは思うけど、我が家のリビングには掛けたくない。
戦争の悲しさ、悲惨さ、反戦のことは大事なことだが、それを365日見つめるのは嫌。

ゲルニカにかぎらず、名作と言われる絵は、必ずしも癒しではない。

ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」 なんかはもっとひどい。


癒しどころか、恐怖や、おぞましさを感じる。

ムンクの「不安」 という絵もある。
タイトルからして「不安」だよ。ぜんぜん癒されない。

癒されるアートは多い。
うちの画廊 ではそういうアートを多くあつかっているしね。

ただアートの機能はソレだけじゃないよってこと。

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