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アートは癒しなのか
「アートは癒し」だと言われる。
アートヒーリングとかアートセラピという言葉もある。
絵、彫刻、書、詩、音楽、香は人を癒す。
だけどアート=癒しというのはちょっと違う。
たとえばピカソのゲルニカ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130092756/picture_pc_d6165a3ba88330255d9758ace7afddc9.png?width=800)
ソフィア王妃芸術センター収蔵
スペイン内戦時、空爆を受けた町ゲルニカを主題とする絵。
絵を見た感想、受ける心情は人それぞれなので、一概には言えない。
少なくとも、ぼくは癒されない。
名作だとは思うけど、我が家のリビングには掛けたくない。
戦争の悲しさ、悲惨さ、反戦のことは大事なことだが、それを365日見つめるのは嫌。
ゲルニカにかぎらず、名作と言われる絵は、必ずしも癒しではない。
ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」 なんかはもっとひどい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130092851/picture_pc_45f33d0e3c8ca26510bdb8d2edcb5063.png?width=800)
癒しどころか、恐怖や、おぞましさを感じる。
ムンクの「不安」 という絵もある。
タイトルからして「不安」だよ。ぜんぜん癒されない。
癒されるアートは多い。
うちの画廊 ではそういうアートを多くあつかっているしね。
ただアートの機能はソレだけじゃないよってこと。
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