画家が死ねば値上がりする?の続き
「画家が死んだら値上がりしますか?」
そんな風に思われる方も多いと思われます。
ひとつには生前売れなかったゴッホのエピソードの印象もあるでしょう。
画家が亡くなった後、作品の価格が上がるか、下がるかと言えば
上がる人もいるし
下がる人もいる
ということになります。
芸術作品といえども価格は市場が決めることなので
とても有名で、売れっ子で、評価の高い方が亡くなった場合はもちろん値上がりするでしょう。画家が亡くなった以上、作品が増えることがないのですから、一枚あたりの希少性が高まります。
それに有名画家が亡くなれば、美術誌だけでなく、一般のマスメディアでも報道されますから、美術ファンじゃない方も、その画家に注目します。そのことによって作品をほしがる人が増えれば、市場価格は高まります。
一方下がる場合もあります。
今現在売れているミュージシャン。
売れている理由は「音楽の良さ」だけではないですよね。
・ビジュアル的にカワイイ、カッコいい。
・トークが面白い。
・テレビや雑誌でよく見る。ラジオでよく耳にする。
・ダンスがいい。
・バラエティ番組などで見たときの人柄が良かった。
などの複合的な要素で売れていると思います。
それは画家の世界でも同じです。
やはり綺麗、カワイイ、カッコいいアーティストはよくメディアに出ます。
売れっ子は有名画廊や一流デパートで華々しい個展ができます。
雑誌やテレビで絵だけでなく、その人柄も紹介されます。
美術ファンしか見ない美術専門誌、美術番組でなく、一般誌、一般番組に出たりします。NHKプロフェッショナル、情熱大陸なんかに取り上げられたりします。
人は作品だけでなく、アーティストそのものの魅力も込みで見ます。
無名なものよりは有名なものを好みます。
そんな売れっ子でも亡くなると、本人が出演するプロモーションが0になりますし、メディアの紹介や特集記事も減るでしょう。
そうすると知名度は落ちていきます。
死後も名前が残り続ける、ゴッホやベートーベンのような存在は一握りです。
無名になれば、欲しがる人も減り、そうなれば市場価値が下がる。
こういうことは考えられます。
というわけなので
画家が死ねば値上がりする?
人によります。
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