保身

さて、私は中学1年生の時、父の知り合いの元高校の校長という、じいさんがやってるマンツーマンの数学の塾に有無を言わさず入らさせられ。

姉もかつてほそこに通っていたんだけど、姉は勉強できたから、気に入られていた。

私は、数学が苦手で、先生には

◯きみは癌なんだ、死んでも治らない。

◯お姉さんはできるのになぜできない?

◯カンニングしただろ、わしにはなんでもわかるんだ

とか色々いわれた。「キリキリまいだキリキリまいだ」とかもいわれた。

クラスメイトの女の子も通っていたんだけど「きみの絵を描いてる」「キスしてもいいか」と迫られたらしく、泣いてやめてた。

ほんとやだった。母親に、「あの先生、みさきちゃんに迫って好色ジジイだからやめたい」と言ったら「先生はふざけただけなんでしょ」と言われて、守ってくれなかった。知り合いだから、母は、自分の身を守ったのだった。

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