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ママは「自分のために」働こう

4歳0歳を育てる現在育休中のよしこです。
1人目の育休〜復帰した経験、そして現在2度目の育休を取得している中でとても強く感じるのは「ママは自分のために働くべき」ということです。

今回は私がそう考える背景とメリットについて書いてみました。


子どもを持つこと、母親になること、はただのステータス(状況)変化でしかない

母になっても自分の人生を大切にしたい。これは私が母親になる前からずっと持っているモットーです。私は独身時代から、従来からの世間一般の「母親像」なるものに、かなり疑問と反発心を持ってきました。
子どもを産む、母親になる、というのは自分自身のステータス(状況)が変わっただけなのに、なぜそれだけで自分を蔑ろにする、後回しにするような考えや振る舞いを求められるのか?と不思議でした。

母親という生き物は本来的に性質として母性があり、家庭をもち子どもが生まれると、「家族のため」「子どものため」に働くという意識が強くなりがちであることは自分もよくわかっています。もちろん、これ自体は素晴らしいことだと思いますが、だからといって自分の人生を捨てる必要はどこにもありません。

むしろ、まずは自分自身の幸せを追求することが重要だと思っています。

シャンパンタワーの法則

私が好きな考え方に「シャンパンタワーの法則」があります。これは、ピラミッド状に並べられたグラスの一番上からシャンパンを注ぐと、上のグラスが満たされてから次のグラスに流れていくという現象から来ています。これを人生に当てはめ、一番上のグラス=自分として、自分が満たされてこそ、家族や周りの人々、さらには社会全体に幸せを広げることができる、というものです。

言い換えれば、自分が幸せでなければ他人を幸せにすることはできないのです。自分を満たす、まずは自分、と言うと自己中心的な印象を受ける人もいますが、決してそういうことではありません。

簡単な例で想像してみてほしいのですが、自分に余裕がなくかなり急いでいる時、行手を阻む人が現れたり、こちらの存在に気づかずかなりマイペースに前を歩いている人がいたりするとちょっと嫌な気持ちになりませんか?

一方で時間に余裕があり、多少の遅れも気にならない時は周りの人を助けたり優しくできる気持ちが生まれることがあると思います。

この、後者の余裕を持てているというのが自分が満たされている状態です。
独身時代(一人暮らし)であれば、余裕のない状態であっても誰に迷惑をかけることはありません。ですが、家族と1つ屋根の下で暮らしている状態、ましてや自分が面倒を見なければいけない子どもがいる場合では影響は大きく変わってきます。

子どもの幸せは親(自分)の幸せから

社会に出る前の子どもたちにとっては、自分の親が「人間としてのロールモデル」であり家族が一番最初に触れる社会です。つまり、家族が自分の世界を構築する一番大きな部分です。

親がどんな時にどんな振る舞いをしているか、どんな顔でどんな様子で過ごしているかはかなり大きな影響になります。そして、子どもにとって、親が笑顔でいることや楽しく一緒に過ごせる時間が最も幸せを感じる瞬間の1つでもあります。

中でも母親の影響は大きく、共働きが当たり前になった現代でも家事育児を多くになっている現状を見れば母親が家庭の中心であることは明白です。(かかあ天下であるかそうであるかの話ではなく、母親が倒れたら家庭が回らなくなるという意味でのお話しです。)

自分自身(母親)がどれだけ余裕を持って過ごせるかで、家族がどれだけうまく回るか、皆が幸せに過ごせるかが変わってくるのです。

母親が自分のために働くことの意義

「自分の機嫌は自分でとれる大人になろう」とはよくいわれますが、仕事、家事、育児に忙殺される母親になると、ますます大事になります。一方で、それをしたくてもできない状況に陥りやすいです。

自分でコントロールできることが限られ、どうしても全てを自分の思い通りに進めることが難しくなります。そんな中でどうしたら自分の余裕を取り戻せるのか?

私は、「自分がやることを削ぎ落としていく」作業が必要だと考えています。
世の中のママさんの多くは、自分でやるのが当たり前、そうしなければいけないと考えていることが多いですが、限られた時間を有効かつ有意義に使うためには、「自分がやらない(自分以外の誰かのリソースを使う)」という選択を取ることも重要です。そうしなれば自分時間を作ることができない状況にあるのが現代のワーママだと思っています。

お金で解決できること

1つ前の記事でタイパについて話した際も同じことを書きましたが、ある程度のTo doを減らして時間を浮かせるか、どうしても作れそうにない場合は、時間はお金で買うしかないのです。身も蓋もない話ですが、育児や家事の中には、お金で解決できることが少なくありません。

例えば、

  • シッターサービス

  • 家事代行サービス

  • 手作り惣菜や宅食などの配達サービス

  • 習い事の調査や下準備、旅行計画を立ててくれるサービス

これらを利用することで、母親がやるべきとされているタスクを減らし、負担軽減することで、より質の高い家族時間や自分時間を過ごすことができます。こういったことに快くお金を払える状態であるか否かが家庭を健全に保つために不可欠だと考えています。だからこそ、「自分のために(自分を楽にするために)お金を稼ぐ」という考え方が必要なのです。

自己犠牲的な育児の問題点

母親が常に自己犠牲的な姿勢で育児や家事に取り組むことは、長期的には家族全体にマイナスの影響を与える可能性があると思っています。

  • 母親の疲労やストレスの蓄積による体調不良→家庭機能不全

  • 子どもへの負担や罪悪感の押し付け

  • 家族間コミュニケーションの不足

何かを少し手抜きをしたって、母親がゴキゲンでいた方が家族は遥かに幸せです。私自身は典型的なこの例で、十分な睡眠とそこそこの1人時間で大抵は気持ちよく過ごせるようになります。(イヤイヤ期などでの疲弊やイライラはもちろんありますが・・・😅)

母の余裕は家族の幸せ。
ということで、最終的な家族の幸せのために「ママは自分のために働こう」というわけです。

ママが自分のために働くメリット

  1. 自己実現: 自分のために学び、スキルを向上させることで、その価値や意味を身をもって子どもに教えることができます。

  2. 経済的自立: 自分が稼いだお金は、自分の意思で使うことができます。これにより、自己投資や家族のための支出をバランスよく行うことができます。

  3. 家族依存からの脱却: 子どもはいつか自分の元から巣立っていきます。あまりにも家族や子どものことばかりを優先していると、自分の欲求や要望、夢などに疎くなり、子が成人したり独り立ちした時にふとやりがいをなくしたり、孤独を感じたりします。最初から自分のために働くという意識があればいつ何時でも自分のために生きられます。

まとめ

「自分のために働く」という意識を持つことは、決して自己中心的なことではありません。むしろ、自分自身を大切にすることで、より良い家族関係を築き、子どもにも良い影響を与えることができます。

ここで書いたことはあくまでも私個人の考えですが、「家族のため」「子どものため」を考えすぎず、自分のためのメリットに焦点を当ててみるのもいいのではと思います。

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