まだ何もない手探りの日々に、力と知恵を分けてくださる人たちがいるという奇跡
Zenmetry(ゼンメトリー)の長友(@yoshienagatomo)です。G's ACADEMYの東京校で半年間週末にプログラミングと事業企画を学んだ後に、2022年4月に会社を創業しました。現在来年はじめのクローズドベータに向けた準備を進めています。
このnoteは、G's ACADEMY Advent Calendar 2022 11日目の記事です。
10日目の坂尻先生の今年ご自身が立ち上げられたクリエイターの作品をインテリアとして購入できる「Anypalette」のサムネイル画像のこだわりについての記事からバトンを受け取りました。
私自身は2022年2月に卒業して10ヶ月が経ちました。
アドベントカレンダー11日目の今日は、卒業してから起業して、どんな日々を過ごしているのか、現役生にとって少し先の未来の事例としてなんらか参考にしてもらえたらいいな、と思い、記事をお届けします。
この記事は一言で言うと、多くの方々に助けられてきたことの記録と感謝をお伝えする記事です。
法人準備
2022年2月22日に行われた卒業デモデーGlobal Geek Audition(以下GGA)で、優勝とオーディエンス賞を受賞したおかげで、複数のVCの方々に興味を持っていただきました。3月はVCの方々とお話しさせていただきつつ、2022年4月の法人設立に向けて準備していました。
創業前の本当に何もないこの時期に、私だけでなく2人の仲間とともに準備が進めていました。
1人は私の2社目の保育会社時代の戦友のUさんで、卒業する前から「経理周りとか手伝うよ!」と言ってくれたのでした。いまも副業ベースで手伝ってくれており、スムーズな経理業務や労務手続きができているのはUさんのおかげです。
もう1人は、我が夫です。在学中からずっと製品やピッチの壁打ちをほぼ毎日してきてくれていたのですが、創業にあたっての準備面でも、スタートアップでCOOをしている夫も手伝ってくれたのが本当に助かりました。
法人準備は1人でやろうと思えばもちろんできるのですが、できれば周囲の経験のある人に相談して進めた方が早い気がします。(そんなわけで、G's ACADEMYでこれから法人を作ろうとしている人は不明点は私含め先輩方に聞いてみましょう)
将来に投資してくださった資金調達
2022年4月5日に創業して、次のマイルストーンは資金調達です。
金融機関からの融資(デッド)、VCからの調達、自己資金で頑張る、など色々な方法があると思います。私もVCからの調達をしつつ、デッドも検討するべきなのかなあーーーーー?と悩んでいました。
そこで我がメンターであるG's ACADEMY Founderの児玉先生に資金計画を相談したところ、思いもかけないオファーとともに回答していただきました。
「長友さんのビジネスは赤字を3-4年掘るビジネスなんだから、デッドじゃなくて、エクイティで調達した方がいいですよ。」
「もしリードVCがいるなら、デジタルハリウッドの投資委員会にかけて、最大500万円までの卒業生支援の出資を考えてもいいですよ」
この話をいただいたことで、最初の資金調達はVCからの調達のみに絞って行うことに決めて準備することになりました。
リードVCとなっていただいたMIRAISEの岩田さんと布田さんとは、法人設立前の3月から継続的に議論を行っており、お二人との議論はいつも気づきが多く「絶対最初に船に乗ってもらうのはこの方々だ。」と信じていたので、投資を決定していただいた時は本当に嬉しかったです。
MIRAISEではプレシードで資金調達した起業家向けにOn Deckという100日間支援プログラム制度があり、隔週で製品と投資家向けピッチを磨く期間を設けていただいています。そのプログラムの枠組みを超えて、日々相談にのっていただいております。また、MIRAISEファミリーの起業の先輩方も個別にアドバイスをいただいたり、と今のところ本当にご縁があってよかったな、と思う日々です。岩田さん、布田さん、蓑口さんいつもありがとうございます!
小さく検証する方針を教えてくれたみなさま
卒業時はモックアップを自分でReactで作っていて、デモユーザーでのデモはできるのですが、ユーザー数を増やして検証するにはさらなる開発が必要な状態でした。
「GGA優勝もしたし、聞く人たちは使いたいって言うし、お金を調達してどーんと作ったらいいじゃん!」と最初思ってました。ですが、さまざまな有識者が「絶対やめなさい。もっと少額で検証してからにしなさい。」と引き留めてくれました。
G's ACADEMY卒業生のSweep CTOの平下さんやキッズウィークエンドの田中さん、福岡校のメンターの大谷さん、ワークスアプリケーションズ時代の元同僚など・・・・本当にいろんな方々に相談し、ご意見をうかがいました。みなさま唐突な相談にもかかわらず、快く、そして真剣に相談に乗っていただきありがとうございました。そのおかげで「どうやって小さく検証するのか?」を具体的に考えられるようになりまして、資金を無駄遣いすることなく生きております。
少しずつ仲間が増えてきた
G's ACADEMYには、G's ACADEMY限定のスカウティングイベント G`s CROSS POINTがあり、卒業生の企業がG'sのコミュニティ内で採用を募集できるイベントが定期的にあります。(その節はスタッフの皆様ありがとうございました・・・!)
私も6月に開催されたイベントに参加し、メンバーを募集することにしました。そこで興味を持ってくれたのが、福岡Lab6卒業の塩月さん。塩月さんの現役時代に何度か壁打ちをしていて、そのご縁で話を聞いてくれたのでした。
社内ではフロントの担当をしてくれています。塩月さんは、フロントの技術の相談ができる方を自ら探してくれたり(Deerの二宮さんいつもありがとうございます!)、コード以外の部分でも何一つ嫌な顔せず手伝ってくれたりと、本当に頼もしい存在です。
現在ReactからNext.jsとTypeScriptへの移行を担当してくれており、Zennに技術記事も先日投稿しているのでよかったら読んでみてください。日本語ではそこまで情報が多くないdnd kitに関する記事です。
資金調達後のプレスリリース後は、noteを見かけてくれたデザイナーさんや、PRとしてスタートアップで活躍されている方などが業務委託として力を貸してくださるようになりました。
また、MIRAISE岩田さんのご紹介で、ものすごいエンジニアの方が技術顧問として参画いただいたり、元ワークスアプリケーションズ時代の仲間が副業で手伝ってくれたり・・・と段々と一緒に考えてくれる人が増えてきました。
待遇面から見たら、関わっていただいている皆さんにとって全然見合わない状況だと思うのですが、それでもなお、目指したいものに共感や興味を持って関わってくださる人がいる。そういう貴重な方々に出会えたこと、そういう方々が存在しているということは、本当に奇跡的なことだと思います。
この奇跡を実感できたことは、起業して良かったことの1つです。
さいごに
今月12月から、夫もとうとう正式にZenmetryにJoinしました。夫婦でスタートアップやっていくぞー、という感じです。
来年はクローズドベータをいよいよ出す準備をしておりますが、これからもっとしんどい事が起きる気がします。でも、コンカー在職中に「逆境に光り輝く」と称された私なのと、夫も正式な仲間に加わったので、なんとかなるはずです。来年のアドカレでのご報告にご期待ください(?!)
12日目の明日は、福岡校の卒業生でありチューターであり、大ファンの難波さんが担当されます。(難波さんにバトンをつなぎたいが故に11日目を選んだ私)
難波さんもZenmetryのデータ分析どうやったらいいのか?について知恵を貸してくれた1人です。いつもありがとうございます。
みなさまお楽しみに!
(2022.12.12以下追記)
おまけ 現代短歌コーナー
ハマっている現代短歌を勝手に紹介したいと思います。
G's ACADEMYスタッフに最近プレゼントした(押し売りともいう)枡野さんの全短歌集から。
勇気という才能の持ち主が集うG's ACADEMYが大好きです!
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