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政府があなたの貯金で勝手に国の借金を返しているという事実(カネのはなし)

今、世界中がインフレで、ものの値段は高くなっている。        刑務所でも自弁品がいくつか値上げされていて、時給5円の受刑者たちは苦しんでいる(笑)。                          みんなもガソリンが高くなったり、食べ物が高くなったり、とにかく迷惑千万といったところではないか。                    去年1000万円で買えた土地が、例えばインフレ率10%のアメリカでは1100万円払わないと買えなくなった。(日本は2%程度なので1020万円)   これは確かにウザイ。

トクをした奴、損をした奴

ただ発想を転換すると、面白い事実が見えてくる。           この状況で明らかにトクをした奴がいるのだ。             誰だろう?                             頭がすごく良い人は気づいているかもしれない。            そうトクをしたのは去年までに借金をして1000万円の土地を買った奴だ。 頭がちょっと良いあなたの為に、もう少し分かりやすく説明しよう。   去年までに1000万円借りて土地を買っていた人が、仮に1円も返済をしていなくて、利子も払っていないとしよう。                一般的に土地は建物、車と違って時間が経っても価格が下がらない。   当たり前だけど。                          ということは借金は1000万円のままだけど、インフレ10%のおかげで、この土地は1100万円になった。                    100万円のトク。

さて、つまりインフレの時は、インフレの前にカネを借りまくっていた奴が得をするということだ。                       じゃあ世界で一番借金を抱えているのは誰??             答えは300万円の借金を返済するために僕の共犯になった彼でもなく、クレカの使い過ぎで自己破産したアイツでもない。             政府だ。

日本政府は1000兆円!!もの借金を抱えている。            つまりインフレで超トクなのは政府なのだ。              例えば物の値段が2倍になったとする。                インフレ率100%。                        逆に言えばあなたの貯金である現金や貯金の価値は半分になった。    だってこれまで100円で交換できた(買えた)ジュースが200円出さないと交換してもらえなくなったんだから。                  そのコインの価値は半分でしょ?                   すると日本政府の1000兆円の借金は、金額こそ1000兆円のままだが、その価値は500兆円に下がったことになる。                え?こんなウマイ話があるんだろか?だとすれば政府はカネを借りまくって、後で返す段になって意図的にインフレを起こせばいい(できるとすればだが・・)何てことだ。                       これじゃまるで錬金術じゃないか!                  どうやらついに人類は何もないところからカネを生み出す魔法を手に入れたらしい・・・。

けど、頭のすごくいい人は気づいているはずだ。そんなウマイ話はないと。政府が500兆円トクをしたら、必ず500兆円損をした奴がいると。     ではこのババを引かされたのは誰だろうか?              先に説明したように、物の値段が2倍になるということは、あなたの「コイン」や「ユキチ」の価値が半分(2分の1)になっているということだ。  つまりあなたがタンスに隠しておいた10万円の「ユキチ」やUFJ銀行に入れておいた100万円は、半分の価値になってしまったということだ。    とすると・・・私達みんなが銀行に貯金しておいた、命の次に大切なカネが、(例えば)1000兆円だとしたら、これが半分の価値、つまり500兆円になってしまったということだ。                    この数字は確か、さっき出てきた。

そう、政府はこの状況で1000兆円の借金を500兆円減らして500兆円にしたのであった。                             なぜこんなことになるのかというと、結局、政府にカネを貸しているのは銀行だからだ。                            そして銀行にカネを貸したのは私たち貯金者である。          つまり、インフレによって物価が2倍になると、政府の借金は500兆円減るが、その500兆円は、知らず知らずのうちにあなたの口座から返済されているのと同じことになるのだ。Oh,my God…

私たちの財産はどうなる?

どこの国でも「税金を増やします」といったら、政府は崩壊する。    これが55年体制(知らない人はウキペディア)を崩壊させた理由でもある。今、キシダが増税しますと言ったら、100%こいつは引きづり降ろされる。しかし、インフレによって私たちが気づかないうちに実質的に税金を取られていても、これはみんな気付いてないからたいして怒らない。     (インフレに対する怒りは別として。)

どうやら私たちは今、ゆるやかなインフレの中で、知らず知らずのうちに国家にカネを盗まれているらしい。これは盗みだ。刑法の窃盗罪は「相手の意に反して財物の占有を自分のものとする行為」と罰している。(10年以下の懲役など)

私たちは増税を容認していない。つまり増税をするかどうかの選挙をしていない上、私たちが選んだ代表の議員は増税の法律を作っていない。    にもかかわらず、知らず知らずのうちに貯金やタンスのユキチを実質的に盗まれているのだ・・・。Oh...my God...

しかし正面で十字を切っても物事は解決しない。            この「インフレ課税」という窃盗から財産を守る方法は1つ。

物価と一緒に価値が上がるものに資産をかえておくのだ。

具体例としては不動産・金などのコモディティ・物価連動国債などである。これらの資産を持っておけば、インフレで貯金が半分になる場面でも、インフレに乗って資産を増やすことができる。               この例なら2倍だ。さらに窃盗からも逃れられる。           

一石二鳥とはまさにこのこと。

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