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ヤンキーたちの国際政治② 「出禁」ガルージン大使がなぜ広島に!?

ヤンキーに囲まれる日本

日本を出禁になったはずのガルージン大使(ロシア)が広島に現れた!?


8月4日に広島の平和記念公園にロシアのミハイル・ガルージン大使が現れた。原爆死没者慰霊碑に献花し、                  「核兵器を使うつもりはない」                   「米国が行なった原爆投下という戦争犯罪の犠牲者の冥福を祈る」    と言っている。

まず前提事項を確認しておくと、ガルージン大使はペルソナノングラーダの適用によって日本から追放 ”されたことになっている。”         これはロシアのウクライナ侵攻に対しての日本の抗議だろうと ”受け止められている。”

しかし私が前に書いたように、PNG指定は外務報道官のウソ(というよりは巧妙な謀略)だ。ガルージン大使がPNGを出されていた場合、ヤンキーの世界で言う「出禁」になるので、広島には来られない。           しかし現実に来てしまっているわけで、PNG指定が嘘だったことが露呈した。(もっともこの点をマスコミは気にしていないようだ。ダマされたのは他ならぬ彼らなのに)

朝日新聞は8/5付の記事で、ガルージンの言葉は信用できない。とこれまたとんでもなくセンスのない記事をのっけている。            今回のガルージン大使の訪問と発言はプーチン(皇帝)の指示のもと行われている、明確な「シグナル」だ。                   そもそも核を使う可能性を示唆したのはプーチンだ。          アメリカをはじめとする名立たるヤンキー大国もこればかりはビビった。  だからちょこまかと動き回るだけで、直接ロシアに手出しをしないように気をつけてきた。これによってプーチンは得をしている。

にもかかわらず「使う気は全くない」と言ってしまった。         これがプーチンの戦略ではなくガルージンのミスだったら、処刑モノだろう。ガルージンは独断でそんなことを言えるほど、力を持っていない。    ではプーチンの戦略はどんなものなのか。

私が思うに、一つはレッドライン(超えてはいけない一線)を示すことで、もう一つは、日本との関係をこれ以上悪くする気はないというメッセージだ。                                レッドラインについてガルージンはこう言っている。          「NATO(アメリカの仲間)諸国から直接侵略があれば、我々は後退しない。(核兵器使用の)シナリオを想定せざるを得ない。」        これほど明確なシグナルをロシアが出すのは始めてだ。          つまりアメリカの仲間が攻撃してこない限り、核は使わない。ということだ。      

もう一つ興味深いのは、「後退」という日本語を使っているところだ。  ロシアはすでに 手に入れたドンバス地方は手放す気はないというメッセージだ。                                ウクライナは「侵略前の国境に戻す」と言っていて、「そうじゃないと停戦はしない。」とも言っているが、ロシアもそこは絶対に引く気はないということだろう。アメリカはこの発言を元に「今後」を考えていくだろう。

ただ一つ問題があるとすれば、ロシアというよりプーチンは独自の国際法解釈をしている。なので、何を「直接侵略」と見なすのか、イマイチ分からない。  ここに不明瞭な点を残しておくのが、プーチンの嫌なところだ。  日本との関係についてはどうか。                       これには伏線があった。

岸田総理は外務省の人事でロシアを司る欧州局長を、宇山氏から中込氏に変えた。宇山氏はロシアスクール出身で、主にロシアの分野を歩んできた。 しかし反ロシアの急先鋒でもある。                   安倍・菅政権がプーチンと近かったことを露骨に批判している。     典型的な政治ゴロだ。                         岸田総理も宇山氏はあまり官邸に近づけなかった。            本来、ヨーロッパで戦争が起きているんだから、そこをつかさどるトップは毎日呼ばれるはずだ。 露骨に政治活動をしてきた宇山氏をあまり信用していないのかもしれない。                       これをロシア側は関係悪化を止めるチャンスととらえたのだと、私は考える。   

話は変わるが、メディアは「サハリン2」がロシアに奪われる、と大騒ぎをしてきた。私は気にする必要はないと言ってきた。           結局、サハリン2の運営会社がバミューダ(イギリス領)にあったので、いつ制裁で会社を凍結させられるか分からないから、法人をロシアに移したいと考えただけのことだ。                       商社や金融の世界もそれほど気にしていなかったように思う。       メディアだけが反ロシアを煽る道具に使ったのだ。             関係のない人達からしたら、いい迷惑だ。ガスがなくなると煽られたのだから。

マスメディアの情報能力が低いのか、読者相手に謀略をしかけているのかは不明だが、いずれにしろ日本のマスメディアは信用に値しない。

最後にロシア、特にプーチンと言う人は、人の「死」という象徴(シンボル)を大事にする。今回ガルージン大使を「ヒロシマ」という核で人が亡くなった歴史のシンボルである地に行かせたことは、軽視すべきじゃない。

そろそろ日本も含めて、ウクライナの「今後」を現実的に考えてみてはどうか。そのときはもちろんロシアも入れて話をしなければならない。


金正恩総長がブチ切れて尹大統領(韓国)を潰しに来ている!


北のリーゼント閣下、正恩総長がご立腹だ。                 北に対して強硬的な韓国の尹大統領を本気で潰しに来ている。          正日、正恩と北の総長はこれまで何回も韓国の選挙や政局に介入してきた。  北は基本的に韓国の左派「共に民主党」を応援している。        この政党は北寄り中国寄りで、反米帝・日帝(反アメリカ・日本)という思想を持っている。                            日本だと社民党と基本哲学が近い。                        逆に「国民の力」(現在の尹大統領の党)は日本やアメリカの奴隷だと考えている。

北は事あるごとに「国民の力」系の議員のスキャンダルを流したり、政治妨害をすることで左派政権を作り上げてきた。               韓国には相当な数の北の工作員(スパイ)がいるので、その気になれば、徹底的に揺さぶれるのだ。                       ついこの間まで文大統領(左派共に民主党)は北にシンパシーがあったからよかった。                                しかし尹大統領はこれまで以上にアメリカと日本と近づこうとしている。

北封じ込めに起こった正恩総長は「尹が歴史上最も朝鮮半島を危険に陥れてる。」と露骨な恫喝を繰り返してる。

現在尹政権の支持率は18%とも言われる。10%台というのは普通じゃない。尹は人事でつまづいたが、日本との徴用工問題でもつまづいた。    そういうことが続いた結果、無能の烙印を押されている。         こと徴用工問題に関しては、私は「被害者団体」の中やその弁護士に、北と近い人達がいると考えている。

彼らが問題の解決を先延ばしにさせることで、政権の支持率を下げさせているとしたら・・・?                                案外正恩総長はナメちゃいけないのかもしれない。

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