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なぜなぜ分析の落とし穴~質問はWhyからWhatへ ~情熱所長シリーズVol.53

こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。

部下が失敗したときに、理由や原因を究明するのは上司の仕事です。
そのとき、どんな言葉をつかっているでしょうか。
まさか「なぜ?」「どうして?」という言葉を使っていないでしょか。

「なぜ?」「どうして?」と聞かれたとき、
多くの人は思考停止になってしまいます。

これでは、部下は失敗を改めることはできません。
では、どうやって部下の失敗の原因を究明しいくのか。
今回も、吉田部長と情熱所長との対話から教えてもらいましょう。

では、今回のはじまりです!

「なぜなぜ分析」は有効な原因究明の手段!?

情熱所長
吉田部長、部下を叱るときに
「なぜ、失敗したんだ?」
「どうして、ミスしたんだ?」

と部下に失敗の原因を聞いているのですが、
考え込んでしまって、はっきり答えが出てこないんです。
どうしたら、失敗の原因を話してくれるのでしょか?

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吉田部長
なぜなぜ分析をしているんだね。
有効な原因究明の手段だが、
部下との面談や失敗を叱るときには、
機能しなくなってしまうことがあるんだ

情熱所長
えっ、どうしてなんでしょう?
あっ、いけない「どうして?」を使っている(汗)

吉田部長
(笑)大丈夫だよ。
目的を聞くときは使ってもいいけど、

原因を究明するときは、「なぜ?」「どうして?」を使うと
「なぜ、こんなことをしたんだ!お前が悪い」
と部下は責められていると思ってしまうんだ。

情熱所長
なるほど、部下は責められていると思ってしまうんですね。

なぜ?の質問は部下に自己防衛本能を働かせる!

(※自己防衛本能は、黙り込んでしまったり、
反抗的な態度をとったり、やり過ごしをしたりすることです)

吉田部長
そうなんだ。部下は責められていると思って
自己防衛本能を働かせてしまう。

すると、言い訳をしたり
やり過ごしをしたりするようになってしまう。

最後に「すみません」で終わってしまう場合が多いね。
だから、失敗の改善にはならない。

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情熱所長
そうですよねー。
それでは、部下は失敗を振り返ることもなく
行動を変えることもありませんよね。
では、どうしたら良いのでしょうか?

何があったの?の質問で自分を客観視できる!

吉田部長
「何があったの?」と聞いてみるといいよ!
この言葉を使うことで、部下は責められているのではなく
「何があったのかなー?」と
自分を客観的に観れることができる。

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情熱所長
そうか、「何があったの?」と質問すれば、
部下は自分のことを考えるようになるわけですね。

吉田部長
そうなんだ。
「なぜ?」の質問をすると、
部下は自己防衛本能を働かせてしまい、

自分を客観視することができなくなってしまう。
部下が自分を客観視できるようにしてあげることが
上司として重要な仕事だ。

情熱所長
なるほど、部下が自分を客観視できる状態してあげればいいんですね。
そのために「何があったの?」の質問は機能するわけか。

吉田部長
そうそう。部下が自分を客観視できれば、
チームの目標はなんだっけな?
他のメンバーと信頼関係を築けていなかったかな?
と自分を振り返ることができる

それでも答えが返ってこないとき

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情熱所長
そうですね。
もし、それでも部下の答えが返ってこない場合はどうすればいいでしょうか。

吉田部長
そのときは、もう少し具体的な質問をすればいいよ。
例えば、「何ができていなかったのかな?」

「何ができれば良かったのかな?」というように、部下が失敗の原因をイメージできるように質問をしてあげよう。

情熱所長
そうか。具体的に「何が?」をイメージできる質問をしてあげればいいですね。わかりました。
「なぜ?」ではなく「何が?」という質問を使っていきます。

吉田部長
わかってくれたようだね。
「なぜ?」の質問で、部下の言い訳だけで終わらないようにね!

では、今回の質問です。

「部下の失敗を詰問していますか?
それとも、失敗の原因を掘り下げ聞いていますか?」

次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v

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