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夏の食欲 (2) おつまみおにぎり チュモクパプ

数年前のこと、カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)を食べたくてカンナムの人気店を訪れた。扉を開けたその前には一人のおばちゃん。黙々と小さなおにぎりを手の中からつまみ出していた。すごい速さの上、右手からも左手からもおにぎりが生まれ落ちる。まるでおにぎりの水芸(笑)。これは食わずにはおられぬと、お目当てと一緒に注文。登場を待つ間、韓国の友人にその名を尋ねると「チュモクパプ、日本語でいうとおつまみおにぎり?」かな、と教えられた。普段は家で食べるものなのでレストランではあまり見かけないとのこと。さてさてあの手のひらからこぼれ落ちたおにぎり軍団が私たちのテーブルに連れられてきた。一口で食べられる手軽さ、そして美味い! 韓国海苔とご飯を油の香りが胃袋を誘惑し、ついつい手を出してしまう。お酒のあてにもピッタリやしね。こんなに美味しくて簡単にできる食べもの、もっと広まるといいな〜と、作るたんびに思っている。

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ご飯、韓国海苔、ごま油、塩、煎りごま(お茶碗1杯のご飯で8ケ前後)

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ご飯をお皿に広げごま油タラリ、塩パラリ、スプーンで軽く混ぜるご飯の上で韓国海苔を手でもみ、たっぷりのせる片手の指先4本(小指は使わない)でご飯をつまむこと2〜3回、小さなピラミッド型に仕上げる。煎りごまをかけるとそれらしく見えるが、なくても良い。こんなの雑すぎる〜、と、思われる方は手のひらで転がし、まん丸で仕上げましょう。



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