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前門の苗、後門の原稿2

昨日、なんとか原稿を書き終え、後は前門のブロッコリー苗だ。

「ようやく、おいらの出番かい。待ちくたびれちまったよ」
苗の声。
「すまないねぇ、よく耐えてくれた。今日出発してもらうよ」
ぼくも心の声で語りかける。
「さぁ、これは餞別だ」
定植前の、消毒を行う。根こぶ病対策と、害虫対策。そして、最近サンプルとしてもらったバイオスターをかける。バイオスターはアサヒビールのビール酵母の細胞壁から抽出した物質が入っていて、病原菌類似構造を持つため、植物は病気に感染したと勘違いし、病害抵抗力アップと発根促進が期待できるそうだ。

そして、何よりいい匂いがする。ぼくにとってはこれは完全にコーヒーの飴の匂い。ある人にとっては完全に糖蜜の匂いらしい。とにかくいい匂い。

餞別を渡したブロッコリー苗を軽トラに載せ、畑へ。

そこからは、ズドーッとスタブルカルチで表面に生えた草を倒して、グワーッと畝立てして、バババッと少し剥げたとうもろこしのマルチを直し、スタスタスタっと苗を植えたのでした。

これで前門の苗、後門の原稿を退治できた。
はぁ、スッキリ!

さて、明日はビニールハウスかな?今週分の苗植えるか?そういえば明日締め切りの原稿もあるな。
まだまだ、今や遅しと出番を待つものがスタンバイしまくっているのでした。
体調も戻ってきたし、なんとかなるな!

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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