見出し画像

美幌町に欠けていたピースが埋まるとき

美幌に移住してもう6年目。
スーパーもあるし、ドラッグストアもあるし、病院もある。
お気に入りの飲食店もいくつかあるしここでの暮らしに満足している。

ただ、1つ。
欠けているピースがあるのだ。

それは……。

「牛丼屋」

美幌町には吉野家も無ければ、松屋も、すき家も無い。
北見や網走まで足を伸ばせばあるのだが、わざわざそこまで行って食べるのもなぁ……。
美幌まで持ち帰ると冷めてしまうし……。

牛丼がそこまで特別に好き、というわけではない。
ただ、あったらうれしいし、昼休憩にササッと食べに行けたら。

あぁ、美幌町にも牛丼屋があればなぁ。

と思っていたら、まことしやかな噂が耳に入ってきた。

「どうやら、JAの前に新しく建てているのはすき家らしいよ!」

まじか!いや、でも騙されない。

あれはもう、1年以上前。
ドラッグストアの前に作られている建物がすき家である、という噂が流れたのだ。

息子の送り迎えの道中でその前を通る度に、ぼくはワクワクしていた。
しかし、建物の壁がいつまで経ってもすき家のトレードマークのレンガ調にならなかった。

そして、決定的瞬間が訪れた。
掲げられた看板は不動産屋のものだった。

絶望。
やはり美幌に牛丼屋ができることはないのか。

こんなことがあったから、今回の噂についてもぼくは半信半疑だった。
またもや息子たちの送り迎えの道中で少しずつできていく建物の観察を始めた。

心は凪だ。
何があろうと揺らがない。

そして、ついに、建物に重要なパーツが組み込まれた。
それは、ロケットの骨組みのようなパーツだ。

「あれは、何だ……」

焦るぼくは、「すき家」でグーグル画像検索をかける。

そして、発見する。
あれはすき家の入口で看板を掲げられる独特なモニュメントだったのだ。

こうして、美幌町に欠けていたピースが埋まることを確信した。

あぁ、楽しみだなぁ「すき家」。

BASEで野菜の予約販売始めています!noteのストアタブもしくは下記リンクからぜひご覧くださいませ!

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

サポートとは「投げ銭」の意味です。 サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気に繋がります!皆様のサポートありがとうございます!!