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長期熟成じゃがいも五四◯を知っていますか?

熟成させたじゃがいもは甘いんだよ。北海道に来てからよく聞く言葉です。実際に、ぼくらが昨シーズン収穫したじゃがいもは冬を越して甘くなってきています(注文もらっている方には今月中にお届けするように準備しています!)。

「ほうほう、じゃがいもはやっぱり冬を越えて熟成が進むと甘くなるのね」

と実感に変わってきたタイミングで、興味深いお誘いをいただきました。

「吉田くん、倶知安(くっちゃん)の五四◯というじゃがいも知ってる?今度試食ランチ会やるから遊びにおいで!」

「ありがとうございます!」と答えたものの、五四◯ってなんだ?503(ごーまりさん)だったら懐かしいけど・・・。とりあえずググって見る

とてもおしゃれなサイト、赤い「倶」のロゴには見覚えがある、確かスーパーに並んでいるジャガイモの袋にプリントされていたような。

そして、例の五四◯の横には長期熟成と言う言葉が。

このジャガイモ、なんと1年半も熟成させたものらしい。1年半、およそ540日熟成させたから五四◯とのこと。

「1年半熟成じゃがいも、いったいどんなジャガイモなんだろう?」

ワクワクしながらランチ会がある北見に車を走らせる。開始時間ちょっと前に到着。すでにみなさん勢揃い。

さっそく実食。五四◯とJAきたみらいのスノーマーチを食べ比べ。

これが五四◯!

スノーマーチももちろん美味しいじゃがいもだ、ただ、五四◯を食べると驚いた。

「あ、あまい!!明らかにあまい」

一口食べるだけで完全に別段階の甘さがあった。別の食べ物で味を表現するのはあんまりいい例えじゃないのではないか?とは思うけど、さつまいもみたいな甘さだ。五四◯、すごい。

試食ランチ会のあとは、五四◯を開発し、販売している本間松藏商店の本間社長の話を聞くことができた。

本間社長の東京卸売市場での経験、五四◯の誕生秘話、特徴的な販売方法、自社だけがではなく倶知安が盛り上がることを考えたビジネス。とても共感できて、面白い話だった。

中でも五四◯の販売方法が興味深かった。五四◯は一般向けの小売りは全くやってないのだ。すべて、倶知安か倶知安に縁のある飲食店へ販売している。なので、五四◯を食べてみたかったら、そのお店に食べに行くしかないのだ。「倶知安に食べに来てほしいんです」という考えからこの販売方法を取っているらしい。

この販売方法だと、大量の販売は難しい。それでも、量がはけたり、売上が伸びる以上の効果、例えば倶知安が有名になったり、自分の仕事に対する見る目が変わったりなどの良い影響が、会社や農家さんの中には起きているそうだ。

「なるほどなぁ。本間さん、五四◯、面白い」

もしこのnoteを見て五四◯が気になった方がいたら、倶知安に食べに行ってみてください!札幌でも食べられるお店があるみたいですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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