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美幌の名物は白くて甘い山だと思う

カウンターの奥で作られるそれは、想像を超えるほど大きく、少し怖いくらいだった。

警察署のある交差点を曲がってすぐ、少しレトロな可愛い建物が北の珈琲工房時計台だ。美幌町内で気になっていたお店の一つ。中に入ると珈琲のいい香り。カウンター越しに様々な珈琲が見える。店内は落ち着いた喫茶店といった雰囲気。ちょうど昼ごはん時だったので、店内は満席だ。カフェ利用がメインの様で、ランチメニューは少なめ。僕も幸枝さんもカツサンドを注文する。しばらくして運ばれてきたカツサンドは、こんがり焼かれたトーストの中に存在感たっぷりのカツが挟まれていた。シンプルだけと食べごたえ満点。付け合せのおそらく手作りのフライドポテトもちょうどよいしょっぱさだ。あんまりこだわりがある方ではないけど、珈琲も美味しい気がする。

そして、今日のメイン、時計台パフェ。注文するとすぐに、カウンターの奥で白い巨大な渦巻き状のものが作られている。事前にネットで調べていたが、想像を超える大きさのだった。どんなパフェが来るんだろう、とワクワクしていた気分を通り過ぎて、これは食べ切れるだろうか?とドキドキしてくる。ミニパフェにしたほうが良かったかもしれないなぁ、一人一つにしなくて本当に良かったと思っているうちに時計台パフェが運ばれてくる。高さ30センチはあろうかという山盛りのソフトクリーム。山裾にはフルーツやシフォンケーキ、プリンが添えられている。こんなサイズのパフェを初めて目の当たりにした。これで750円、安すぎるくらいだと思う。僕も幸枝さんもこの山に不相応な小さなスプーンを手にして、山頂へのアタックを開始する。これでもかというソフトクリーム。しかし、これが美味しい。意外とバクバクと食べていける。途中、騒ぎ始めるつむぎを交互に抱っこして外に連れ出しつつ、少しずつ着実に山を切り拓いていく。とても美味しい、しかし大きい。渦巻状に盛り上げられたソフトクリームの中が空洞になっていたのがむしろ嬉しい。山裾にあったパイナップルの酸味に勇気づけられながら、なんとか二人で一つを完食。4人で一つくらいで丁度いいかもしれない。これは確実に美幌の名物の一つだと思う。

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食後は腹ごなしにつむぎを河原の広い公園に連れていき、思い切り遊ばせる。美味しかったけど、本当に大きかったなぁ。友人が来たときに連れていきたいスポットがまた一つ増えた一日だった。

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