ブロッコリーに微生物農薬マスターピース水和剤を使ってみた結果
とうもろこしの収穫が順調に進む中、ブロッコリーもようやくある程度採れるようになってきた。
今年もまた、ブロッコリーに病気が多発していてうまく収穫できない日々が続いていた。去年は黒すす病が気になっていたが、今回は軟腐病のような気がする。農業改良普及センターの方に来てもらうのがいいのだけれど、なんだかんだ忙しくて後回しになってしまっている。
花蕾が腐っているものもあるけれど、それ以上に成長が止まっているものが多い。そういうものは確認すると根本から腐りが始まっていたりもする。
そんな状況が続いていて、ブロッコリーは収穫していなかった。とうもろこしが忙しくなってきていたので、「まぁ、仕方ない。やれることをやろう」と思っていた。
ただ、手を打たなかったわけではない。軟腐病に使えるのは、Zボルドーとスターナ水和剤。Zボルドーは花蕾形成以降は薬害の恐れあり、スターナ水和剤は収穫の2週間前までしか使えない。どちらも使うタイミングがなかなか難しいのだ。
そんな中、ちょっと変わった農薬を知った。それが「マスターピース水和剤」だ。この農薬は生きた微生物を有効成分として、病原菌より先に植物の表面にバイオフィルムを形成させることで病気を防ぐらしい。病気の侵入を防ぐメカニズムという意味ではZボルドーと似ている。ただ、こちらは微生物なので、散布時に全面を覆えなくてもきっと広がってくれるはず。
なんだか良さそうだ。値段はかなり高い気がするが、使ってみることにした。
そして、しばらくして。最近また、ブロッコリーの収穫ができるようになってきた。マスターピースが効いたせいなのか、天候的に雨が少しずつ減ってきたせいなのかは定かではないけれど、軟腐病が減ってきている。
ということで、とうもろこしの収穫祭りが続く中、ブロッコリー収穫祭も始まってきた。両収穫祭同時開催は、もちろんうれしいのだけれど、なかなか大変!軽トラの荷台に1回満載するだけでは運びきれない。
これからじゃがいもの収穫も始まってくる。
「相棒、今年ももってくれよ!」
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