(稼働)一ヶ月ぶりパチンコ紀

(本記事は5月に下書きしていたものに加筆をして完成させたものです)

─────────────────────

実は昨日、一ヶ月ぶりにパチンコを打ってきた。
辞めていた理由はいつもの通り手痛い負けでパチンコイヤイヤ期になった為である。

勿論普段は三日と空けぬ内に喉元を過ぎた熱さを忘れてホールに行くし、現に今回だって2、3回寝たらイヤイヤ期は収まっていた。が、自分の限界にチャレンジしたくなってみて気付けば5月も終わりが近付いていた次第だ。

そしていよいよ限界が来た。

実を言うと20日を過ぎてからソワソワが止まらなくてTwitterでつぶやいてみたり、P-WORLDで近場のホールを検索してみたりした結果、それによって5月中は行かないと思っていた自分の頭がパチンコに染まっていき、一つの言い訳を作り出した。

“ほぼ一ヶ月経ってね?“と。

となればパチンコ屋に向かうしか無いので、着替えて外に出ようとした。
そこで気付く。なんかうっすらと体調が悪い。
約1ヶ月ぶりに打つと言う高揚に身体が耐え切れていない。
向かう内に治ったのでひとまず安堵しつつ到着。

勝手知ったるいつもの店、けれども久しぶりなのでなんだか新鮮である。見た事ない新人の店員もいるし。

とりあえず見回ってみると1パチに遊タイムまで100回ちょいくらいの新海物語があったので、今日の大敗は無い事を確信して着席。
ちなみに今日の手持ちは11000円なので、これがダメでもまだまだ遊べる事間違い無し。

貸し玉ボタンを押すとじゃらじゃらと球が出てくる。
なんだかおもちゃみたいだなと、一ヶ月の休止にふさわしい感想を抱いた。

打ち始めると遊タイムを待たず数百円で当たる。
どろどろと下皿を経由して計数機に落ちていく球を見ているとなんだか興奮してくる。
“なんか球……出てる!”という事は分かった。

惜しくも単発ではあったが、それよりも気になるのは隣の男である。
なんかボタンプッシュに重量を感じる。
自分の台までちょっと揺れるような感じがするし、オマケに扇風機の様に首を振って他の台を見ている。勿論俺の台も含めて。

自分が今打ってる台を他人にエンターテインメントとして勝手に消費されるのが嫌いなので、ああこう言うのもパチンコを打っててイヤな所だったなと思いつつ別の台に移動。
あの男だけ甘デジの大当たり確率が399分の1になってないかなと祈る。

そこから色々な台を打った訳だが、どれを打っても回らない。

回らないパチンコは本当に楽しくない。

もし回らないパチンコと言う言葉が辞書にあるならば、そこには“つまらないこと。”“趣がないこと。また、そのさま。“とか”無理“”疲れた“”めんどくさい“と書かれているだろう。

そんな、雨の日の公園くらい魅力の無いシマを歩いていると、遊タイム天井にそこそこ近い大海SPを発見。
天井に到達しても350回転の時短しか貰えないので恩恵自体はそこまででもないが、現状何を打っても回らないので渡りに船と言う奴である。

そして難なく遊タイム突入し、百何十回転か回したところで……



嫌が応にも高まる期待。
777回転目で当たるのだから30連チャンくらいしても良いのでは無かろうか。

しかし、通常。
この世に神が存在するとしても、パチンコ屋に神はいない。
神みたいな見た目の老人はたまに居るが。

そんな折、となりの神も偶数で当たる。
何か話しかけてきてはいるが、一万円突っ込んでも当たらねえ事あるんだぁ!と言う事くらいしか聞き取れなかった
結局ほぼ同時に時短スルー。
ダメだこりゃと手を振って別の台に移動。
気付けば手持ちは全て無くなり、そりゃあ一ヶ月休むよなあと独りごちて店を出た。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?