誰に言われなくてもやる気を出せる「アップホルダー」
外からの期待にも内なる期待にも難なく応える
ここからは、4つの傾向の特徴を1つずつ紹介します。
まずは、外からの期待にも、自分で自分に課す内なる期待にも、進んで応えようとする、アップホルダーだ。彼らは自発的に行動します。
そのため、「締め切りに間に合わない」「約束を守らない」「タスクを管理できない」といったことは、まず起きません。
ちなみに作者はこちらの「アップホルダー」になります。
監視の目、リマインド、ペナルティがない場合でも、決めたことを実行に移せるのがアップホルダーの特徴です。
ルールに縛られてしまう
ではアップホルダーの強みが弱みになり得るときはどんなときでしょうか。
彼らは、ルールを無視したほうが合理的なときでも、ルールに縛られてしまうことがあります。
ルーティンや習慣、予定が変わることに抵抗を感じるのです。
私はこの4年以上ルーティンを徹底しており、
期待に対するアップホルダーの姿勢は、ほかの傾向の人から見ると、融通が利かないように思えるかもしれない。
また、自分がやりたくないことでも、無理やりそれを自分に課す場合すらあるのが、アップホルダーの特徴と言えます。
都合の良いことしか基本覚えず、悪かったことはすぐ忘れてしまう
そのため、4つの傾向の中で、期待の重圧にいちばん苛まれているのではないかと思われるかもしれません。
ですが、実際は違います。アップホルダーは内なる期待にも積極的に応じます。
よって、普段は、憤りや燃え尽きといった問題にほとんど悩まされないのです。私も都合の良いことしか基本覚えず、悪かったことはすぐ忘れてしまいます。
自分を大事にすることや自分を楽しませることも得意
アップホルダーは、自分を大事にすることや自分を楽しませることも得意とします。
私も大好きです。フェイスブックに投稿された近況についての調査によると、誠実度(計画を立ててそのとおりに実行する力)が髙いと評価された人は、「週末」や「リラックス中」といった言葉を頻繁に使うと言います。
また、彼らは、休暇を楽しんでいる様子を数多く投稿することが判明しています。
それは、充実したプライベートに、アップホルダー気質を活用しているためだ。
先ずは優先順位をはっきり示す
アップホルダーに接するときの注意点は何か。先ずは優先順位をはっきり示すことです。彼らはどの期待も同じくらい重要視してしまう。そのため、依頼する側が優先順位を指示したほうがよい。
まとめ 彼らの自発性を活かすようにしよう
また、アップホルダーは、期待に応えなければならないというプレッシャーを感じると、その意義が希薄な場合でも、やらずにはいられません。
そのため、アップホルダーのパートナーには、安易に期待の言葉をかけないことをおすすめする。彼らの自発性を活かすようにしましょう。
【参考】グレッチェン・ルービン・花塚恵(訳)(2019).『苦手な人を思い通りに動かす』.日経BP