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番外編 「米国旅行記」1997.4

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】 
いわゆる新婚旅行で、米国にでかけた時のお話。行き先はオーランドとニューヨーク。いろいろあった珍道中だった。(=^・^=)

柴犬&熊こ 97年米国旅行日記  
(プロローグ)
 1997年3月某日に入籍した柴犬と熊こは、4月某日より米国に新婚旅行に出かけることにした。半年ぐらい前からどこにしようか話し合っていたんだけど、熊こがオーランドのディズニーワールドに行きたい!ということで、東海岸に行くことにした。あまり忙しい旅行はいやだったので、オーランド5泊、ニューヨーク3泊の10日間の予定として、柴犬が前に旅行会社に勤めていた時の上司Mさんに手配をお願いした。
 いろいろ相談した結果、結局は航空機(デルタ航空)とホテルだけお願いすることにした。ホテル選びの基準は、オーランドはディズニーワールド内のリーズナブルなホテルをリクエスト、ニューヨークはどうせ高いので、こじんまりしたサービスの良いホテルをMさんに推薦していただくことにした。結局、オーランドはDIXIE LANDINGS HOTEL 、ニューヨークはHOTEL KITANOになった。(当時の為替レートは1ドル約130円)

(旅行前日の発熱)
 旅行の準備もばたばたしながらも終えて、仕事の引継もお願いして、あとは出かけるだけだったのに、出発前日にあの丈夫な熊こが38℃の高熱を出すというアクシデントに見舞われた。近くの内科に受診するが、血液検査の結果が明日の早朝出るので、多分大丈夫だと思うが、念のためもう一度寄りなさいと言われる。家に帰り、暖かくして寝せるが、なかなか熱は下がらず、明日は出かけられないのではないかと心配してしまう。念のため、旅行手配をお願いしたMさんの自宅にお電話し、当日キャンセルの可能性もあることをご連絡する。

1日目(金)
(成田までの道のり)
 熊こは明け方まで熱が下がらず。結局、朝一番で近所の内科に行き、行って良いということで、薬を5日分出してもらい出かけることになる。タクシーで浜松駅まで行き、9:48のこだまに乗る。とても具合が悪そうなので、金もないのにグリーン車にしたが、ブランケットもあって、正解だった。車内では熊こはほとんど寝ている。
 東京駅に着くとまだ時間があったので、一度外に出る。成田エクスプレスを予約してあったので、カウンターに行き、グリーン車に変更してもらう。ビューカードのカウンターの係員は愛想も悪く最低だった。予約しているといって、カードを見せているのに、便名を聞かれるので、バカかと思う。自分で調べろ!と思うだけでほんとには言わない。(^_^;) 
 会社に電話して、Kさんにアドバイスを受けて、熱さまシートとカイロを買い込む。思いついて、カード電卓や匂い袋(チップの代わりなどに使うため)も買った。12:03発の成田エクスプレスに乗る。グリーン車は趣味の悪いラブホテルのような変わった造りの車内で、柴犬だけサンドイッチを食べる。☆

(成田第2ターミナル)
 12:59には成田第2ターミナルに着く。薬局でイブを1箱と栄養ドリンク数本を買う。デルタ航空はまだチェックインも始まっていないので、VISAカードのラウンジに行く。少し遠かったけど、本人は無料で、同伴者は1000円でドリンク付で休めるのでありがたい。熱は37.4℃。14:30にデルタのカウンターにチェックインをする。旅行を手配をしてもらったMさんに電話でお礼をいう。本当にいろいろとお世話になる。
 まだ時間があるので、うどん屋で鴨汁せいろそばと天ぷらうどんを食べる。☆☆ 空港だけにかなり高いけど、なかなか美味しかった。鴨汁せいろって通っぽいような、ぽくないような気がいつもする。空港内の売店で機内やホテルで履く携帯用スリッパ、雑誌などを買い込む。手荷物検査を受けてから、職場と熊この実家に電話する。免税店で人から頼まれたリップを買う。

(オーランドまでの道のり)
 16:45に搭乗案内がある。運が良く前が座席ではない座席で、広くて快適。全席禁煙だし、これならエコノミークラスでも言うことなし。17:30にやっと離陸する。機内はかなり温度が低く、熊こは辛そう。ブランケットをたくさん借りてかける。カイロを出して、足を温める。米国東部時間の8:30には、のどが痛く、熱は38.4℃になってしまう。無理して出かけてきたことを少し後悔する。東部時間13:00には熱が36.4℃に下がり、風邪薬を飲む。東部時間では13:23、西部時間では10:23にロスアンゼルス到着。(ロスアンゼルスでデルタの国内線に乗り換えるのである)
 入国手続きを済ませ、オーランドまでのDL1978便のゲートに行くと、1時間遅れの14:00(西部時間)出発とのこと。空港内のマックで、チーズバーガー、ポテト、オレンジジュースを食べる。マックはどこも同じ味かとも思うが、さすがに本場のは美味しい。(^^;)☆ 
 時間があるので、売店でMacの雑誌を買う。英語で書いてあるけど、内容はかなり分かる。それはMacについて書いてあることが分かっているからだろう。本文より広告が面白くて、広告ばかり見てしまう。実際に航空機が離陸したのは結局2時間遅れ!眠い。東部時間17:00、37.2℃。熊こはイヴを飲んで、機内食は食べず。柴犬は満腹になる。よく機内食は美味しくない、というけど、柴犬はあまり残したことがないのはお恥ずかしい。(^^;)

(オーランド到着、ホテルへ)
 東部時間22:15着陸。空から見たオーランド市内の夜景はなかなか素晴らしかった。念のため、空港からホテルに電話しておいて、専用タクシーでホテルへ向かう。霧のような細かい雨が降っていて、結構涼しい。拙い英語で、ドライバーにいろいろと話しかけてみる。柴犬はオーランドは3度目であること、新婚旅行であること。シーワールドに行きたいことなど。運賃は初めに確認済みでチップ込みで40ドルを払う。ホテル着は23:30になってしまった。ドライバーには結局、水曜日の出発時の送迎も依頼する。ホテル前ピックアップを8:30で、念のため、ネームカード(名刺)をもらっておく。ホテルはディズニーワールド内のDIXIE LANDINGS HOTEL。マーク・トゥエインの小説の時代の部のコロニアル様式を再現したとのことで、2000室(!)ぐらいある巨大なホテル。ルームチャージが一泊100ドルぐらいと米国のリゾートにしてはとてもリーズナブルである。
 フロントでは若くて大きな黒人のお嬢さんが対応してくれる。彼女は手際が滅茶苦茶悪い。でも熊こがくしゃみをすると、ティシューペーパーを持ってきてくれたりして根はよさそう。時間をかけてホテルのIDカードを作ってくれて、カードのデポジットをとる。ついでにディズニーワールドの4DAYS PASSを頼む。これはIDカードに書き込んでくれる。ディズニーワールドのパンフレットも貰う。マジックキングダムは明日は8時から入場できる(曜日によって違う)と、お嬢さんが親切に教えてくれる。チェックインを終えて、ベルにコテージの場所を聞くと、カートで送ってくれる。ルームまでスーツケースもあげてくれるのでチップを2ドル渡す。ルームは2446号室。ここのホテルは20室ぐらいの2階建てのコテージが数知れず立ち並ぶ。敷地内には池や庭がたくさんあって、ディズニーワールドのバスが走っている。新聞風のホテル案内もとても面白い。室内はシンプルな米国のモーテル風内装だけど、ダブルベッドが2つあって、広い。ただ、アメニティグッズはセッケンのみなのは予想外で辛い。コテージ横にはプールやコインランドリーもあった。思いついてピザのデリバリを頼もうとするが、もう遅いのか電話には誰も出ない。ピザはあきらめて、日本の実家に電話する。めんどくさいので、KDDのコレクトにしてしまう。(^^.)
 それから、10分ぐらい歩いてフロントのある棟まで戻る。すでにレストランは終わっているので、ギフトショップをのぞくと、食料品があった。(^^) ベーグル、チーズ、ビール、ソルトクラッカーなどを買う。ホテルのIDカードで清算するが、当然使える。ルームに戻って、ベーグル、チーズをビールで流し込む。☆☆
 熊こはベーグルを半分ぐらい食べて、かぜ薬と栄養ドリンクを飲む。明日は朝、熱を計り、38℃以上だったら、休養、37℃以上だったら午前のみ出かけることにする。柴犬は雑誌を読もうとするが、さすがにすぐ寝てしまう。時差もあって、大変長い一日だった。

2日目(土)
(雨と再び発熱)
 5:30にアラームで起きる。熱を計ると38.5℃。がっかりする。(×_×)熊こは寒いというので、ヒーターを全開にして、毛布をかける。栄養剤ととん服を飲ませて、氷で冷やす。氷は、建物毎にアイスディスペンサーがついているので、すぐとりに行けてとても便利。7:30、アイスチョコレートを1杯飲ませ、かぜくすりを飲ませる。柴犬はベーグル2個、チーズ、オレンジジュースを食べる。☆☆ 柴犬は食欲があるし、美味しい。熊この体調は大変心配だが、こういう形のハネムーンもありかな、とも思う。「オーランドで新婦を看病する柴犬」なんてね。(^_^.) 
 起きたときには外は細かい雨が降っていたが、今はかなり強く降っている。昨日のタクシードライバーは雨は昨日だけで、今日は晴れると自信ありげに言っていたのに、、、。そのうちに柴犬もベッドで寝てしまい、起きたら12:30だった。熊この熱は36.9℃に下がっていて、とりあえず安心する。風呂に入ってから出かけることにする。かぜ薬だけのんで、今日はマジックキングダムに出かけることにする。

(マジックキングダム訪問)
 シンデレラ城はディズニーワールド25周年の特別なデコレーションになっている。お約束のパレードなどを見て、少し買い物をする。トゥーンタウンでミッキーマウスの家をみるが、ここはなかなか傑作だった。列に並んでミッキーと記念写真というのも撮るが、こんなに待っていては時間がかかるだろうという心配はいらなかった。なぜならドアがたくさんあって、一つ一つのドアの向こうにミッキーがいたからである。持っているカメラでも写真を撮ってくれるが、向こうのカメラでも撮られ、2時間後にここにいくと10ドルぐらいで写真が買えるという引換券をくれる。柴犬は記念にミッキーにサインをしてもらったが、MICKY MOUSEと書いてくれたので、多分本物だと思う。(^_^;) 夜まで残って、パレードと花火を見てから帰る。ディズニーワールド内のバスでホテルまで帰るが、バスのドライバーもエンターテナーが多い。ほとんど何を話しているか分からなかったけど、この時は結構のりのいいドライバーが、「みんな、質問するよ、ディズニーワールドにはミッキーマウスが何人いるかな~?」と聞いた。ひとりの子供が小さな声で「ONE」とためらいがちに答えた。するとドライバーは「その通り、答えられたのは今週は君が一人目だよ」とかいってまわりを笑わせていた。そう、アメリカに来たんだ!、という感じで嬉しくなる。ホテルのギフトショッ
プでビールを買おうとしたら、今度はパスポート提示を求められ、買えなかった。とても悲しい。(×_×)
 23:00、部屋に戻る。熊この熱を計ると37.5℃。23:30には寝る。夜中の2:00に起きて熱を計ると38.0℃。柴犬は、部屋が暑くて眠れないので、暖房を弱めることにする。

3日目(日)
(MGMスタジオ訪問)
 5:30に起きる。36.4℃。シャワーを浴びる。プール横のコインランドリーに行く。熊こはイヴを飲む。その後頭痛がして、37.5℃になる。11:00に起きて、MGMスタジオに行く。スターウォーズ・ファンの柴犬はR2D2とC3POのフィギュアを買ってご機嫌になる。猫助顧問にも同じモノをお土産にすることにした。しかし、そのSTAR TOURSに乗ったせいで、熊こが気分が悪くなり、ホテルに戻ることにする。

(マーケットプレイスで買い物)
 18:00、起きて熱を計ると37.0℃。マーケットプレイスへ出かけて、たくさん買い物をする。熊こは熊のプーさんのセル画を買う。柴犬はあまり欲しいものもないので、デリカテッセンで食べ物をいろいろ買う。なかなか高級な店だったけど、とても美味しそうで慎重に選ぶ。こういう場所はいるだけでも楽しい。(^^) 部屋に帰って、買ってきたツナサンドと海老のサラダを食べる。☆☆
 熊こも久しぶりにツナサンドを一つ食べる。(^_^) すぐにかぜ薬をのんで寝る。柴犬もイヴを1錠飲んで寝る。夜中の2:00に起きる。熊このトレーナー、Tシャツが汗だくのため、着替える。熊この熱を計ると38.7℃!!。どうも夜になると熱が出るようだ。明日こそは医者に連れていった方がいいのではと思いながら、とん服を飲ませ、氷で冷やす。

4日目(月)
(フロリダモールで買い物)
 9:00に起きる。昨日の残りのエッグサンドを柴犬だけが食べる。シャワーを浴びるけど、熊こは頭痛のため、外は大雨なので、ホテルで寝ることにする。1時間おきに起きては寝る。17:00にホテルのギフトショップへ行き、傘とポンチョ(ミッキーのイラストがついていて可愛い(^_^))を買ってくる。タクシーで大きなショッピングセンターのFLORIDA MALLに行く。買い物と食事をする。フードコートで中華のファストフードを食べる。とても米国的な味のするめちゃめちゃアバウトな食べ物だった。評価不能 
 20:00にホテルに戻る。ホテル内のディキシーランド的なセルフサービスレストランで食事をする。ここはとても混んでいた。チキン、タコスサラダなどを食べる。☆☆ 21:00に部屋に戻って、コインランドリーへ行く。

5日目(火)
(エプコットでカレーライス食べる)
 10:00に起きる。外はまた雨が降っているので、シーワールドはあきらめ、エプコットへ行くことにする。日本パビリオンで柴犬はカレーライスと焼き鳥、熊こは天ぷらうどんを食す。カレーライスはククレカレーのような味がしたけど、結構美味しかったりする。(^_^;)☆☆ 
 いろんなパビリオンにも結構寄ってみる。大道芸などもあって、結構面白かった。企業のショールームが集まっているパビリオンには、アップルのブースがあるはずなので、わざわざ探して、大きなマウスの前で記念撮影をする。しかし、IBM、SUN、AT&Tなどと比べるとちゃちな内容で、柴犬は少し悲しかった。

(プレジャーアイランド)
 18:00にはプレジャーアイランドに出かける。シーフードレストランで海老や牡蛎をを食べる。☆☆ いろいろアトラクションがあるので、コミックショーなどを見る。アメリカのスタンダップコメディ、特にマルクスブラザーズの大ファンの柴犬は期待したのに、英語が分からない悲しさで、全然面白くなかった。(_) 全米で噂のチェーン・レストラン、プラネット・ハリウッドのあほな外観の前で記念写真を撮る。21:00にホテルに戻り、明日の出発の準備をする。

6日目(水)
(ニューヨークへ)
 6:00に起きて、ホテルの敷地内を散歩しながら、フロントまで行く。チェックアウトはカード清算だといらないそうで、確かに部屋のノブに封筒で明細が書いてあった。何てシステマティック!なのだろう。
 ホテルは8:30に出発。オーランドの空港からホテルに来るときに乗ってきたドライバーにこの日に来てもらうことにしていた。すると来るときに約束したドライバーは来れなくなったとのことで、ちゃんと別のドライバーが待っていて空港まで送ってもらう。10:25にデルタ344便でニューヨークへ向けて出発。

(ホテル・キタノ)
 12:20、ニューヨーク、ラガーディア空港に到着。空から見る摩天楼は何度見ても凄い。空港では、スーツケースも大きいので、イエローキャブ(タクシー)でホテルまで行くことにする。ニューヨークのホテルは、日系のホテル・キタノ。ミッドタウンにあるこじんまりしたホテルだけど、数年前にリノベーションしてあり、手配をお願いしたMさんのおすすめ。フロントでは日本人スタッフによる慇懃無礼な対応がもっともらしい。外人のベルに部屋に案内される。ロビーも部屋も豪華で、オーランドとは大きな違い。といっても、宿泊代も2倍以上高いので当然といえば当然。アメニティグッズも使いきれないぐらいある。部屋の中にマネージャからの結婚のお祝いのカードが入っていて、メッセージがついているのに感激する。Mさんの心遣いに感謝する。

(エンパイヤ・ステート)
 14:30頃まで一休みして、外に出かける。近くのエンパイヤステートビルにでも出かけようと思い、ミッドタウンを下っていく。韓国レストラン街を通ったので、ガイドブックを調べて、あるコリアンレストランに入り、ビール、プルコギ、カルビ、ワカメスープなどを食べる。☆☆☆ けっこう高いけど、とても美味しかった。途中で、ブランドのディスカウントショップ「ダフィーズ」で買い物をする。ショルダーバッグ、ネクタイ、スーツケースなどを買い、スーツケースにものを入れてエンパイヤステート観光に行く。なかなか立派なおのぼりさん気分になり、18:30にホテルに戻る。ロビーでコンシェルジェにミュージカルについてたずねる。ミュージカル好きでなくとも楽しめるものがあったら、予約して欲しいと頼んでおく。スタッフは日本人なので助かるが、外国に来ている気分は半減する。(^^.)部屋に戻ってきてすぐ寝てしまう。かなり寝てしまい、起きたら22:00だったので、ルームサービスをとることにする。日本語でオーダーできる。あとからレシートをみたら約80ドルぐらい(!)と、高いだけあって、美味しかった。☆☆☆ 我々の食生活も少しずつ改善されつつある。(^^)

7日目(木)
(メトロポリタン美術館)
 7:00に起きる。今日はメトロポリタン美術館に行くことにする。オープンまで時間があるので、ホテルの近くのデリカテッセンで食事をする。ニューヨークのデリカテッセンはマヨネーズだけは甘すぎてどうも苦手だけど、その他は美味しい。それからタクシーに乗って、メトロポリタン・ミュージーアムと言うと、ドライバーが何か言う。聞き返すと、ヒストリカルかなんとかかと聞いているようで、その時は近代美術館とどちらかだと聞いていると思い、ヒストリカルの方と答える。しかし、実は博物館か美術館かと聞かれていたのだった。(^^;)ということで、自然歴史博物館に着いてしまった。(×_×)ここも見たいと思うけど、結局タクシーで美術館に向かう。
 メトロポリタン美術館は柴犬は多分(^^;)2回目だが、なかなか面白かった。特別展示はカルティエ展。これも一応見学する。11:00前に美術館を出て、近くにあるアニエス.bのショップに行く。ここでは熊こがTシャツを買い、柴犬は近くの文房具店でいろいろおもちゃを買う。前から欲しかった、机の上の表札のような表示板(映画なんかでよく見る、会社のデスクの隅に置いてあるもの!)をゲットする。(^^)

(竹寿司)
 熊こが日本食が食べたいと言うので、昼食は竹寿司へ行く。ガイドブックによればここはニューヨークの寿司屋では老舗で、間違いがないらしい。カウンターに座って、食べまくる。美味しい。☆☆☆ ちょうどランチタイムだったので、スーツ姿のビジネスマンが多い。隣のカウンターの初老のビジネスマンは、コーラを飲みながら(!)、にぎりを不器用に食べていた。彼はどうもわさびが苦手なよう。昼食後は、マディソン・アベニューまで歩いていき、COACHで熊このバッグ、お土産などを買う。ここにも日本人スタッフがいて、日本人で繁盛している。ホテルまで歩いて戻りながら、店を見て歩く。柴犬はブランドショップよりも雑貨屋や文房具屋の方が大好き。歩いていると雨がひどくなるので、タクシーでホテルに戻る。ニューヨークのタクシーは安いし、短距離でも決して文句は言われない。ラッシュの時は捕まえるのが難しいのは東京以上だけど、、、。
 15:00頃、ホテルに戻るとベルの人がうやうやしくドアを開けてくれるので、挨拶する。ロビーでコンシェルジェにミュージカルについて確認すると、SMOKIE JOE'S CAFEというオフブロードウェイの作品をとったとのこと。チケットを受け取り、場所を聞く。ついでに明日のディナークルーズの予約を依頼する。帰りは車を手配した方がよいということで、これも依頼する。部屋に戻って休憩し、着替える。ここまでいつもTシャツ&ジーンズor短パンだったが、ここではさすがにスーツを着ることにする。

(おのぼりさん詐欺未遂)
 17:00頃、少し早めにホテルを出て、ベルの人にタクシーを捕まえてもらう。一生懸命探してきてくれるので助かる。1ドルのチップをあげる。大きいホテルだとタクシー乗り場はあるものの、そこまではやってくれない。ブロードウェイで降ろしてもらい、時間があるので、マリオット・マーキーズ・ホテルのラウンジで時間をつぶすことにする。ここは回転ラウンジで観光客ばかりのくるスポット。カクテルを一つずつ頼み、窓の外を眺める。キャッシュ・オン・デリバリとのことで、少しくずそうと50ドルをテーブルの前に出しておく。すると3、40歳の担当のウエイトレスがおつりを持ってくるといって、持っていってしばらく帰ってこない。戻ってきたと思ったら、柴犬の顔も見ずに、サンキューとかいいながらドル紙幣を置いていった。数えてみると、2~3ドルしかないので、頭に来て、呼ぼうとすると、敵もさるもの、決してこちらのテーブルには近寄らない。熊こに事情を説明してから、責任者を呼んだ方がいいとも思い、かなり嫌な気分になる。すると、そのウエイトレスが少し先のテーブルに来たので、手を挙げて合図する。英語で何と文句を言えば良いのだろう、こういう時は、、、と思いながら、彼女が来るのを待つと、彼女のほうからオーケー、フィフティダラーズとか何とか言いながら、さらに30ドル置いていった。やはり確信犯だ!
。あんまり頭にきたので、それでも責任者を呼ぼうと思ったけど、こんなところで50ドルを出す方が悪いのでやめる。チップなんか置くものかとも思ったけど、1ドル紙幣を細かく畳んで、ぎりぎりによって置いておく。気分が悪くしたままホテルを出る。まだ時間があるので、安いレストランで食事をすることにする。ハンバーガーなどのアメリカンな食べ物をオーダーする。米国では、ファストフードと違って、レストランで食べるハンバーガーはどこでも美味しい。ここのウエイトレスは非常に愛想も良くて、少し気分が良くなる。☆☆

(オフ・ブロードウェイ)
 20:00の10分前ぐらいに劇場に行く。かなり古い劇場で、1000人も入らない、ブロードウェイにしては決して大きくはない劇場。席は右よりだけど、かなり前の良い席。プレミアムもついて、1人100ドルだから当然とも思う。SMOKIE JOE'S CAFEは確かにミュージカルとは言いがたいぐらいストーリーはなくて、いわゆるオールディーズをメドレーでつないでいくもの。柴犬も予想より楽しめた。セットもシンプルで、幕の後ろにバンドがいるだけだけど、踊りと歌に圧倒された。特に黒人の太った女性の声は鳥肌が立つぐらい感動してしまった。日本にはない習慣でスタンディング・オベーションというのも良いな、といつも思う。
 22:30ぐらいにタクシーでホテルに戻る。ベルの人がドアを開け
てくれながら、2階のバーでジャズをやっていると教えてくれる。せっかくだからと、ピアノトリオを聴きながら、1杯だけ酒を飲むことにする。ホテルのバー雰囲気も良く、スタッフもよく教育されている。いやなこともあったけど、忘れてしまうぐらい気分の良い夜だった。

8日目(金)
(MOMA)
 ニュヨーク滞在3日目。9:00に起きて、今日はMOMA(近代美術館)に行くことにする。タクシーで行くと、オープンは11時とのことで、しかたなく、ブロードウェイまで歩き、小さいピザショップでピザを食べる。チェーンではない、イタリア系の人がやっている街のピザ屋で柴犬たち以外に客はいなかったが、ピザは温め直しにもかかわらず絶品で、しかも安かった。☆☆☆ 
 まだ時間
があるので、雨の中をロックフェラーセンターへ行き、例の(^^;)スケートリンクを見る。昔、NHKのBS放送で、郷ひろみがここからレポートをしていたことを思い出す。(^^;) その後、MOMAのすぐ近くのMOMAショップで買い物をする。さすがにデザインの良い商品が多いけど、店内が混みすぎなのと、かっこいいのはやはり高いので、小物しか買えない。そうこうしているうちに、MOMAがオープンしていたので、列に並んで待つ。一通り見学した。古いMacが、IBMのTHINK PADと一緒に展示されていたので、記念写真を撮る。(^_^.) 美術館の中のコーヒーショップで軽食を食べる。☆

(ショッピング)
 午後は昨日も寄ったバッグ屋に行って、お土産の財布などを買う。ホテルに向かって歩きながら、いろいろな店を見てまわる。ミッドタウンに来て、文房具の大きなディスカウントストアがあるので、買いまくる。オフィス向けの店のようだけど、安くて楽しい。パソコンのソフトもあるけど、これは種類も少なく、魅力がない。Macを売っているところも見たいと思っていたら、観光客向けのカメラ屋ぐらいしかない。街中にはパソコンショップはないのかと思っていたら、1軒見つけたので、入ってみることにする。結構大きい店で、店内はもちろんDOS/Vマシンのハード、ソフトが多い。アップルの看板もあったので、探すと、Macのハードもソフトも一応売っていた。日本ではまだ発売されていないパワーブックの3400/240もデモをしていたので、触った。ムービーがなめらかに再生できるので凄いなと思うが、価格も高い。1ドル130円換算だと、米国で買うメリットはなさそう、ってもともとお金ないけど、、、。
 15:30頃ホ
テルに戻る。休憩をして、またスーツに着替える。最後の夜なので、観光客らしく(^_^;)マンハッタンのディナークルーズ「ワールド・ヨット」に行くのである。100ドル近くするだけあって、フルコースの食事をとりながら、夜景を楽しむという、なんて、おのぼりさんなの、という感じ。外は雨は降っているし、寒いし最悪のコンディションだった。

(マンハッタン・ディナークルーズ)
 18:30にピア(桟橋)にタクシーで行くと、昔一度来たことを思い出す。(^^;) どうせ日本人だらけだろうと思って行くと、時期的に少ないのだろうか、団体は団体客は別の所にいるのだろうか、隣りの初老の日本人カップル以外はすべて米国人だった。ということで、米国人のおのぼりさん達(^^;)と食べることになる。料理は結構まともで、オードブルとメインは何種類か用意されている。メインは、柴犬は羊のローストを選び、熊こは牛のステーキを選ぶ。☆☆ あと、イタリアワインの赤を頼む。少し離れたところに若い女の子達が団体でいる。どうも女子校の修学旅行(というのかな?)らしく、盛り上がっている。
 19:00ぐらいに船は動き出す。まだ少し明るいが、だんだん雰囲気は良くなってくる。ワインも美味しいし、料理も思ったよりまともでうれしい。今回の旅行で、コースのディナーを食べたのは初めてだった。熊こも食欲があるようで、ほっとする。記念写真も撮り、夜景を眺めて話をしていると、船内では女性のヴォーカリストがいわゆるスタンダードを歌っている。そのうち女子校の生徒たちなどが踊り始め、結構盛り上がっていた。それを見ていて、子供の頃観た映画「小さいな恋のメロディ」を思い出してしまった。トレーシーハイドとマークレスター演じる小学生ぐらいのガキ同士がダンスパーティに行くということを、子供ながらに凄いなと思っていた。それを思い出しながら眺めていると、なかなか微笑ましかった。船はマンハッタンの一番南のバッテリーパークシティを抜けてハドソンリバーに入り、自由の女神の近くまで行って帰ってきた。またもとのピアに戻ってきたのは21:30ぐらいだった。外に出ると、立派なLIMO(リムジン)が待っていてくれて、ホテルに戻るが、夜なのですぐ着いてしまう。フロントで、明日の朝は早く出発するのだけど、タクシーはつかまるかと聞くと、時間を
聞かれ、大丈夫だと言われる。部屋に戻って荷造りをして寝る。

9日目(土)
(ニューヨーク発)
 4:30に起きる。準備をしてロビーに降り、チェックアウトを済ます。プライベートでの海外旅行は初めてだが、今まで泊まった中で、サービスの一番行き届いたホテルだった。実は、一度室内にあるセーフティボックスの鍵を閉め忘れて外出した時でも、パスポートもトラベラーズチェックも現金(といっても少し)無事だった。気付いたときは一瞬血の気がひいたが、何もなくなっていないのも驚きだった。そういえば、ロビーにはボテロ(太った人ばかり描く画家)の太った犬か何かの彫刻が置いてあるのが忘れられない。
 ホテルの前にタクシーが止ま
っているので、乗っても安心か、ベルに確認してから乗る。朝はすいているので、J.F.ケネディ空港まで30分と少しで着いた。デルタ航空のチェックインカウンターはもう開いていたので、チェックインは済ましてしまう。出発は9:00なので、ファストフードショップや本屋で時間をつぶすことにする。9:00に出発し、ポートランド経由で成田へ向かった。

 長い長い、それでいて短い旅行だった。

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