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入学式の思い出

 入学式について同僚と話をしていたら、その方(3歳上)は大学の入学式の日付を1日間違えて、気づいたら終わっていたそうだ。

 私は大学の入学式の記憶はほとんどなくて、J.Pressのブレザーとスラックス、ネクタイ、コールハーンのローファー(当時ポパイなんかでアイビーが流行っていて、親をだまして買ってもらった)を着ていったら、隣に座った普通の服を着ていた人に「どうして正装するのか?」と聞かれて、大きなお世話だ、と思ったことぐらいしか、覚えていない。

 高校生の入学式も、初めて履いた革靴で靴ずれになったことと、リュックサックにスニーカーで来た同級生のことしか覚えていない。彼は、入学式の後のオリエンテーションを、オリエンテーリングと間違えたらしい。私もオリエンテーションなんて言葉は知らなかったから、学校の方が悪いと思う。でも大好きな思い出で、思い出すとうれしくなってしまう。

 東方とかを意味する単語、orientは正しい方角の意味もあって、オリエンテーションやオリエンテーリングも正しい方向という意味で使われている、と学校で習ったときも、私は入学式のあの同級生のことを思い出して、うれしくなった。

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