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ワクワクして創造していくことが大切な時代

コロナで本当に時代がガラッと変わったと感じる。1年あまり続くコロナ禍で、業務は在宅メイン、打ち合わせはオンラインに切り替わり、社会に必要とされる仕事も、個人に求められる能力も変わっている。

ITが普及し、個々人がどんどん発信をし、自らの想像力で社会のニーズに応え、それで生活ができる時代の到来。素晴らしい時代にも思えるが、これまでの従来の社会の枠組みで生きてきた私のような世代は、正直戸惑いがないと言えば、嘘になる。

とは、言っても時代はもう変化している。よりよく生きていくにはどうしたらいいのか、そのヒントになるような話を聞く機会に恵まれた。

6月9日(水)15時からキッズデザイン協議会が主催するオンラインのイベント「キッズデザインミーティング」に参加した。今回のイベントには、STEAM 教育第一人者である中島さち子氏と、株式会社しくみデザイン代表取締役の中村俊介氏が登壇し、「創造力はみんなのなかに〜STEAM教育が伝える”知を創り出す喜び」と題して、議論が繰り広げられた。

中島さち子氏は、STEAM 教育第一人者という顔だけでなく、ジャズピアニスト、数学研究者、経営者、大阪・関西万博のプロデューサーなど多岐の分野に渡って活躍する女性だ。さぞ多忙な日々を送っていることも想像に固くないが、一児の母親でもあるという。

もう一人の登壇者・中村俊介氏。近年は商業施設などでよく見かける自分が映ると姿が変わったりする遊び心に溢れたサイネージディスプレイがあるが、そういうデザインを最初に開発した会社さんの社長さんである。体を自由に動かすだけで演奏できるAR楽器のKAGURAは、音楽ができない中村氏が人前で演奏できるようになりたい開発したものだと聞き、自分の願いをこういう形で実現する創造力に深く感銘した。

私なりにお二人のお話をお伺いして感じたのは、「自らワクワクして創造していくことが大切か」ということ。

中島氏は、「Playful」という言葉を引用して、「ワクワクを中心にした
知ると創るの循環」がいかに大切か、中村氏は「すごいは一度だけ、楽しいは何度でも」とクリエーターとなる楽しさを強調されていた。

今回は、「子どもたちの創造性は無限であり、学びの中で大事なのは、
一人ひとりにある創造性への喜びと自信の醸成」というように、主に子供に焦点を当てた話ではあったが、これからどんどん変化する世の中、大人もワクワクして創造する気持ちが大切なのだと思えた。教えられたことを一方的に受けて、行うのではなく、皆がワクワクして学び、色々な創造をし、それぞれの創造を受け入れ楽しんでいく許容性を持ち合わせていれば、多様な社会を築いていけるのではないかと思えた。

いつまでも好奇心を持って、ワクワクして、創造していく気持ちを忘れないでいれば、新しい何かが生まれてくる。そんな希望の光を感じたイベントであった。

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