中国語で夫の父母をなんというか?

先日、主人の父の体調がよくないという電話をもらい、その話を中国人の友人に話そうとして、「夫の父を中国語でどういえばいいんだろう」と、はたと考えた。

中国語だと親戚関係の単語は、父方、母方で使い分けている。正直かなり複雑で、大雑把な私は、正直呼び名などどうでもいいじゃないか、と思っていて、これまで記憶から遠ざけてきた。しかし、この年齢になっても「夫の父(老公的爸爸)」という拙い言葉で済ますのも恥ずかしく、ちゃんと話せたらいいなと思い始めた。

中国語の口語として、父、母のことは「爸爸(バーバー)」「妈妈(マーマー)」という。これは日本のパパ、ママとほとんど同じで、中国語習いたての時は、パパ、ママは共通言語だぁと感動したぐらいなので、ここまでは簡単。

しかしこの先からがどんどん難しくなってくる。親戚関係でよく出てくるのが、断然「おじいちゃん」「おばあちゃん」だろう。日本語では、父方、母方で呼び名が変わることはないが、中国語の場合には以下のように変わってくる。

父方の「おじいちゃん」「おばあちゃん」は「爷爷(イェイェ)」「奶奶 (ナイナイ)」

母方の「おじいちゃん」「おばあちゃん」は「姥爷(ラオイェ)」「姥姥 (ラオラオ)」   

さらに、両親の兄弟姉妹の「おじさん」「おばさん」になると、かなりの混乱してくる。父方、母方でも違い、兄か弟かで呼び方が変わったりする。

父方の兄は「伯父(ボーフ)」、父方の弟は「叔叔 (シューシュー)」

父方の姉妹は、「姑妈 (グーマー)」(既婚)や「姑姑(グーグー)」

母方の兄弟は、「舅舅 (ジュージュー)」

母方の姉妹は、「姨妈 (イーマー)」(既婚)や「 阿姨 (アーイー)」

すでにここまででもう難しいので、中国語学習者でない限りは、興味が失せていることだろう。一応皆さんの参考までに主な呼び名を書かれたネットの図をつけておくので、話の種に、中国語だとこんなに呼び名が複雑なんだと覚えておいていただければ思う。

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ネット・人民網からの引用

中国人のスタッフに、こんなに複雑で混乱しないか尋ねたところ、逆に呼び方によって、どっちの親戚かすぐわかるので、とても便利だということだった。

また今の若い人は、特に都市に生まれた方は親戚がそんなに多くないので、細かい呼び名を普段は使わず、困るかもしれないが、農村の人はみんな慣れているのではないかとのこと。農村の人の親戚はすごく多くて、同じ村とか近いところに住んでいる人が多いので、逆にちゃんと呼び方分けた方が混乱しないとのことだった。

こういった複雑な呼び名は、親戚関係をきちんと区別するのに役立ち、それぞれの親戚を尊重するような利点もあるのだなぁと実感した。

ちなみに、先日の私のケースを中国人の友人に教えてもらったところ、夫の父は「公公(ゴンゴン)」、夫の母は「婆婆(ポーポー)」

うちの夫の場合には、私の父は「岳父( ユエフー)」私の母は「岳母(ユエムー)」となる。

今後は、夫の父母を思い浮かべるたび、タンスに「ゴンゴン」、たん「ポーポー」と心の中で唱えながら覚えようと、密かに思っている。


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