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キャッシュカードなしに、お金をおろせる?

中国のITが進んでいるのは、すでに皆さんもご存知だろう。

日本の銀行でも通帳がなくなり、電子化される傾向になっているのだから、当然中国でも進んでいて当然なのだが、このニュースを聞いた時にはちょっと驚いた。「キャッシュカードなしに、銀行でお金をおろせる?」本当にびっくりだ。

記事によると、中国ではこの5年で招商銀行、中国農業銀行、中国工商銀行などの大手銀行が「キャッシュカードレス」の現金引き出しシステムを順次導入し、システムに用いられるのは「顔認証技術」だそうだ。

ATMの前に取り付けられたカメラの前に立つと、身分証明書に登録されている画像との照合が行われ、一致すれば携帯電話番号、暗証番号、金額を入力して、現金を引き出すことができるという。

コロナ前に中国北京を訪れたとき、すでにホテルのチェックインで、顔認証が導入されていた。初めは何かわからず、「これ何?」と聞いたところ、フロントのスタッフが教えてくれた。でも残念ながら、外国人は元々顔が登録されていないので、使えないということで、私には使われなかったのだが。見た目、ちょっとかわいいでしょ?

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実は、中国の銀行というと、80年代北京で駐在していた時、銀行で渡される銀行通帳が手書きで作られていたものだったので、すごくびっくりした覚えがある。(ちなみにその当時すでに日本では機械で印字されたものを使っていた)。以下がその銀行通帳である。

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そこから考えると、あの中国の銀行が日本を追い抜いて、ここまで進歩したのかというのが、実感である。

笑い話のようであるが、物乞いの方がQRコードを首から下げ、賽銭箱にもQRコードが貼り付けられている現在の中国。小さな屋台も現金でやりとりすることがない。もうすぐ銀行でお金をおろすことすら、なくなってしまう時代もくるかもしれない。

ITの分野では、日本は確実に中国に遅れている。この差はどんどん開いていくのか、はたまた、これからその遅れを取り戻していくのか? 今後も両国を行き来する中、その動向をウォッチングしていきたいと思う。

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