見出し画像

ほんとうのSEO(第4回)

すこしだけおさらいをすると、SEOというのは検索順位を上げるテクニックではなく、しかるべきポジションにするための最適化にすぎず、検索順位を上げて新規ユーザーを獲得する「キーワード集客」のためには、コンテンツが重要だ、ということを書いてきた。で、第1回の冒頭には結論として下記のようなことを書いた。

“結論からいうと、検索順位で1位になるためには、1位のウェブサイトになればいい。いたってシンプル。”

1位のウェブサイトになるというのはどういうことなのか。私がクライアントに説明するときには、「狙ったキーワードでWikipediaを超えればいいんですよ」と言っている。ぽかーんという顔をされるのだけど、でもそういうことなのだ。Googleで1位になるサイトというのは、ユーザーがいちばん知りたい情報が載っているサイトで、多くのキーワードでそれはWikipediaが担っている。もちろん調べる内容によってはYahoo!知恵袋だったり、食べログだったり、楽天トラベルだったりするが、ようするに大手のサイトがヒットする。だけど、これらのサイトは必ずしも大手だからヒットしているのではない。Wikipediaにかんしていえば、そのキーワードでいちばん詳しい情報が載っているのがWikipediaだということだ。つまり、Wikipedia以上に詳しく、ユーザーが知りたい情報を掲載すれば、1位になることができる。

1位になれるキーワードを探す

狙ったキーワードで1位になる、他のどのサイトよりも詳しい情報を掲載する、というのはとても大変なことのように思えるかもしれない。だけどそれは狙うキーワードがよくないのだ。ここでスタート地点に立ち戻ってほしい。あなたのサイトは誰がどういう検索をしたときに見つけてほしいのか。これはウェブサイトの話ではなく、ブランディングの話といってもいい。同業他社との差別化のポイントはどこなのか。それが狙うべきキーワードになってくる。

たとえば家具を売っている会社であれば、「家具」だけでは大きすぎるので、エリアを追加して「家具 横浜」とかで来てほしいが、それでも大きすぎるばあいには第三の絞り込みワードが必要になる。この「第三の絞り込みワード」が差別化要素、つまり会社の強みを表現するワードとなる。いまの例でいえば「家具 横浜 北欧家具」などだ。だから1位になれるキーワードを探すというのは、自社の強みは何なのかを探すことでもある。

自社の強みについて書く

狙うキーワード=自社の強みがわかれば、いよいよそのキーワードでコンテンツを充実させる段階に進むことができる。いまの家具店の例でいえば、北欧家具を扱っているということが強みなのだから、北欧家具の種類や歴史、特徴などを詳しく書く。できればWikipedia以上に書けばいいが、それは難しいと思うので、想定する営業範囲、地域のなかで1番になれればそれでいい。

さて、次回はキーワード集客の定期チェックについて書いて最終回にしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?