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ほんとうのSEO(第2回)

前回「しかるべき順位に位置づけるのがSEO」だと書いた。クライアントからSEOを強化して問い合わせを増やしたい、ネット受注を増やしたいという相談を受けるが、だからこれは間違っている。いくらSEOを強化しても、コンテンツを強化しないかぎりは、コンテンツ程度の順位にしか上がらないからだ。細かい言葉にこだわっているように思えるかもしれないが、ここはいくら強調しても強調しきれないくらいで、しっかりと理解しておく必要がある。がんばらなくてはいけないのは、SEOではなく、コンテンツなのだ。

ウェブサイトの問い合わせを増やしたい、受注を増やしたいのであれば、狙ったキーワードでサイトに来てもらう必要がある。ただしそれはSEOではない。SEOというのは、コンテンツに応じたそれ相当の順位に位置づけること。狙ったキーワードでサイトに来てもらうことを「キーワード集客」と呼びたい。では、キーワード集客をするためには、どうすればよいのか。

1キーワード1ページの大原則

そこで重要なのは前回も書いた「1キーワード1ページ」の大原則だ。狙ったキーワードでページをヒットさせるためには、狙ったキーワードをタイトルに含んだページがサイト内になければいけない。とにかく1ページがあればよくて、ページの種類は問わない。ここがポイント。しっかり作り込んだランディングページでも、商品紹介の詳細ページでも、ニュースでも、ブログでも、なんでもいい。とにかく1ページがあればいいのだ。

たとえば多くのサイトで「よくある質問」というコンテンツがあるが、ほとんどのサイトの表示形式は「よくある質問」という1ページのなかに質問と回答が並んでいるものだろう。このページは検索エンジン的には「よくある質問」のページでしかない。質問と回答のなかに狙ったキーワードを入れていれば、検索エンジンでヒットする可能性はあるが、あくまでこのページは「よくある質問」でしかない。よくある質問のなかにあるキーワードでキーワード集客するためには、ページをバラして別ページにすればいいのだ。

たとえばペットショップの「よくある質問」のページに「カブトムシは販売していますか」という質問があるとして、このままだとこのページは「よくある質問」でしかないので、「カブトムシ 販売」という検索ではヒットしにくい。だから、「よくある質問」のページには「カブトムシは販売していますか」という質問だけ書いておいて、回答はそこに併記するのではなく、別ページに書くようにする。そうすれば「カブトムシは販売していますか」という1ページができるので、キーワード集客が期待できる。

これは1キーワード1ページの原則だ。ページのタイトルにキーワード集客したいキーワードを含める。「カブトムシ 販売」でヒットさせたいなら、質問の文言は「カブトムシは売っていますか」や「カブトムシはいますか」ではダメで、「カブトムシは販売していますか」にする必要がある。

キーワード集客のためのプロセス

ではこの大原則を理解したうえで、実際にどのようにキーワード集客すればいいかを、次回以降から説明したい。ざっくりとした流れとしては、①ターゲットを明確にする、②キーワードを決める、③コンテンツを書く、④定期チェックする、という感じになる。一見かんたんなことのように思えるが、キーワード集客がうまくいっていないウェブサイトのほとんどは、ターゲットやキーワードの選定がうまくいっていない。このあたりを書きたいと思う。


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