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Tips)カラフルネス!

今日(2020/5/1)は天気がよく、日差しがまぶしかったので、花の色がいつもより鮮やかに感じ、目がチカチカするくらいでした。

花の色の彩度はいつもと同じですが、照度が高い分、鮮やかに感じるというハント(Hunt)効果の影響です。

イギリスの色彩学者R. W. G. Huntが発見した効果(現象)で、この効果を考慮した心理的な鮮やかさを表す指標「カラフルネス(Colorfulness)」は、我々の感覚と合致する最先端の彩度の指標です。CIEの色の見えモデル(CIECAM*)にも採用されています。

※カラフルネスは単独の色の鮮やかさを表し、「色がいっぱいある状態」を表すわけではありません。「カラフルネス」とカタカナで書くと変ですね…

*:CIE Color Appearanace Modelの略。CIELABと比べより心理的な属性である明るさ(明度や輝度でなくて)やカラルフネスなどを求めることができる&異なる環境やメディア間の色再現にも活用可能。

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ハントは他にも「色再現の目標*」を提唱するなど数多くの功績を残し、1987年に色彩学の最高の賞であるジャッド賞(Judd Award)を受賞しています。

*:色再現時の目標(やり方)を下記の6つに分類した。
1.分光的色再現(Spectral Color Reproduction)
2.測色的色再現(Colorimetric Color Reproduction)
3.正確な色再現(Exact Color Reproduction)
4.等価な色再現(Equivalent Color Reproduction)
5.対応する色再現(Corresponding Color Reproduction)
6.好ましい色再現(Preferred Color Reproduction)

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