#武豊
もう一度、鞍上武豊を。
僕は忘れられない。札幌競馬場で見た、あのユタカスマイルが。ガイアメンテで新馬戦を制したレース後に見せたユタカスマイル。来て良かった。ダービー馬だ。そう思わせてくれた。あの心震えた衝撃は、嘘ではない。そう信じている。
札幌2歳で気性の悪さを見せ、6着。続く東スポ杯2歳では、展開に恵まれず、またも6着。そして、迎えたあすなろ賞。結果は、2着。皐月賞への出走は、黄色信号が、灯った。視線はハナからダ
巻き返す。そう、信じて。
ガイアメンテは、札幌2歳で敗れた。ガイアメンテは伸びあぐねた。札幌2歳は、ガイアメンテにとって、伝説のレースとはならなかった。上がり最速が36秒台のレースがダービーに直結するとは思わないが、今日の馬場でも、能力で捩じ伏せて欲しかった。レース後、鞍上の武豊は、「すごいイレ込んでしまった。心配したことが全部出てしまった。レース前に終わってしまった。」とコメントした。落ち着いてレースに臨めれば、あの馬
もっとみる期待が確信に変わった。
ガイアメンテの新馬戦の日、「今日、伝説が始まります。」というタイトルのnoteを書いた。伝説は、確かに始まった。
伝説。そう言い表しても大袈裟にならない、凄いものを見たというレースだった。パドックに入ってきた彼を見て、思った。凄い、と。風格、雰囲気が、他の馬とは一線を画していた。未だデビューしていない2歳馬なのに、王者の風格を纏っていた。然し、パドックを周回しているのを見ている内に、彼に思い