選択的夫婦別姓、井戸正枝氏の批判記事を批判
元国会議員の井戸正枝氏が、今回私たちが提案している選択的夫婦別姓のアイデア(戸籍法改正案)とロビー活動について批判記事を書きました。その記事はこちらをご覧ください。
私たちのロビー活動の情報は、裁判を応援したいという人たち限定で共有していただけに、外部の井戸氏に情報が漏れたことは大変残念ですし、またその情報を許可なく記事にした井戸氏の行為には憤りを覚えます。(これってなんかの法律違反じゃないの?)
井戸氏は、記事の中で、こう書きます。
重ねて言うが、「夫婦別姓」の問題は、明治維新以降の女性差別の問題を内在していたまさに「マイノリティ」「ジェンダー」「人権」問題なのだ。
女性差別だと主張したい気持ちはわかります。しかし、女性差別を打ち出して争った2015年の最高裁の判決は、惜しくも違憲判決ならず。法律上は男女平等ですから、裁判官は違憲判決を出しにくかったのだろうと推測します。そこで、今回、私たちは別の切り口でチャレンジしています。
また、戸籍法改正案ではなく、民法改正案を推す井戸氏はこう続けます。
たとえ青野氏らの主張する戸籍法を改正して「通称使用拡大」によって利便性が向上されたとしても、それらの問題は引き続き残る。肝心なところに思いが至らないのは、結局は社会で優位に立つ男性側からの訴えの限界なのだろうか。本当に残念なことだ。
しびれる男女差別発言ですね。民法改正案を支持する男性弁護士もいらっしゃるのに、そんなこと言って大丈夫でしょうか。いろいろ心配になります。
井戸氏が推す民法改正案は、それ以前にも、惜しいところで却下された経緯があります。
2010年に日本会議が開催した「夫婦別姓に反対する国民大会」の記事を引用します。
千葉景子法務大臣、福島瑞穂少子化担当大臣が政府閣僚となり、にわかに選択的夫婦別姓法案を含む民法改正の動きが浮上。今年二月十九日には、法務省が民法改正案の概要を提示、三月十二日にも閣議決定されかねないという危険な状況にあったが、何とか回避された。その要因の一つは、閣内で唯一人敢然として法案に反対を貫いている亀井静香金融郵政改革担当大臣の存在だ。大会では、亀井大臣が登壇し、断固として反対する意志を改めて表明。
潰したのは亀井静香氏ということです。民法改正案を推進する人たちにとって、亀井静香氏は天敵とも言える存在です。
しかし、亀井静香氏は昨年、ついに引退しました。あとは、井戸氏のような議員が増えれば、時代を動かすことができる...。
ところが、衝撃の事実が。
「応援弁士に、亀井静香 元金融担当大臣 登場!」(Facebook)
えっ?
亀井静香元金融担当大臣来援!「井戸まさえ個人演説会」(YouTube)
えっ?
井戸 まさえ@idomasae 「亀井静香元国務大臣! すごすぎる!! 大盛り上がりでした^_^」(Twitter)
えっ?
どういうこと??
自分が当選するためには、主義主張は関係ないってことでいい?
いろいろと疑問が残る批判記事でした。
おしまい。
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