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漢字教育サポーター/漢字教育士の資格取得(その1:漢検へ挑戦)


今日から漢字教育に関する資格取得について書いてきます。
流れとしては、

  • 漢検準1級を取得する

  • 漢字教育サポーター育成講座(現在は募集終了)を修了する

を経て、漢字教育サポーター/漢字教育士の資格を取得しました。

初級地域公共政策士の資格取得と違って、この資格はまだ地域に活かすことはできていません。
資格取得をしたあとにやっていることは、

  • 漢字教育サポーターのオンラインコミュニティ運営

  • 文書事務(公用文)の学習

くらいです<(_ _)>
仕事に関する「文書事務」の学習をする動機づけになったのは良かったなと思います。



◯ 中学生のときに受検した漢検

漢検って受けたことありますか?
よく「高校受験に有利になる」とかそういう理由で学生のときに受けたり、お子さんに受検させたりというパターンが多いと思います。僕も似たような理由で受検していました。
勉強すればするほど読み書きできる漢字が増えていくのが楽しかったこともあり、中学生のときに2級を取りました。

日本漢字能力検定協会HP「各級の出題内容と審査基準」より

いまや漢検は、7級〜2級まではCBT受検(コンピュータを使って受験)ができる時代です。


◯ 社会人になって受検した漢検①

2級を取得したあとは、かなりスローペースで漢検準1級の読み・書きだけ勉強していました。高校受験のときに通っていた塾で「いつか受検したらいいよ」と準1級のオリジナルテキストをもらっていたので、たまに開いて勉強していました。これに加えて、一般的に売られている問題集を1冊買って勉強していました。

で、社会人2年目のときに「集中して勉強しよう!」と思い、がっつり対策をして準1級にトライ。結果、合格点(160点)に10点足りず不合格

気持ちとしては、かなり勉強して受検したつもりだったので、「この勉強寮で受からないならもう受験しない!」と思いました。あとから調べると、当時の合格率が15.5%でした。問題が難しい時は合格率5%ほどのときもありましたが、だいたい10%前後の合格率になるよう問題が作成されているようです。


◯ 漢検準1級はこんな問題が出る。

答えは最後!

表外読み:「簡単な漢字だけど読めない」。もうちょっと言うと、"常用漢字表"にない読み方です。
(1)る(1.ほてる、2.ゆでる、3.ほとばしる)
(2)る(1.あずかる、2.かかわる、3.よる)
※実際の出題は3択ではありません。

漢字の書き取り:「漢字は読めるけど書けない」「見たこともない」「答えを見たら「あーあれね」みたいな感覚になる」といった印象です。
(1)ラセン階段
(2)ツブらな瞳

日本漢字能力検定協会HP「各級の出題内容と審査基準」より


◯ 社会人になって受検した漢検②

不合格のあとはへこんだので、しばらく勉強する気は起きませんでした。
再受験をしたのは5年後。過去問集をさらに2冊買い、苦手な四字熟語をひたすら覚えました。とは言っても前回の受検ほどの勉強時間をとれず、苦手な分野を完璧に近づけることに徹しました。
あとはyoutubeで漢検対策をしてくれる方がいたのでそちらも活用しました。「漢検準1級」とyoutubeで検索すると結構ヒットします。

そして2回目の受検は176点を取って雪辱を果たしました!
合格率は11.6%だったので、前回不合格だったときの合格率(15.5%)より難化した問題で9割近く得点できたので嬉しかったです。


◯ 受検のメリット

漢検は、社会的な認知度は高い(高いよね?)ものの、高校受験の推薦入試などの点数稼ぎに必要だから受検する学生が多いと思います。
大人になって受検するメリットって何でしょう。

漢検協会のHPに色々書いてありますが、1つメリットとすれば、国語に関する理解や運用能力を高めることができる、といったところかなと思います。あとは生涯学習の観点ですかね。趣味のひとつとか。
とは言っても、誤字・脱字は普通にやってしまいますのでご愛嬌ということで。


◯ 文書を扱う方にオススメな検定

こちらはマイナーな検定かと思いますが、文章読解・作成能力検定【文章検】というものがあります。
PCやスマホの普及に伴い文章を書くよりタイプすることが多くなり、そもそも文章自体をChatGPTなどが自動生成してくれる時代になりました。ですが、それを読み解くのはその文章を読む人間だし、正しい文章かをチェックするのも最終的にはまだ人間がやっています。それすらもいらない世界がすぐそこまで迫ってきているように思えますし、効率性を考えたらAIに文書作成を任せるのは大賛成です。
それでも僕は、文章読解・作成能力を学ぶ意識を忘れないで日々を過ごしたいなと思っています。母国語くらい、他責(機械)にはサポートをお願いするくらいで基本は自責(自学)で頑張って使いこなしたいです。


◯ 次回

今回は漢検準1級取得のことを主に書きました。
次回は、漢字教育サポーター/漢字教育士という資格について書きたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!


◯ 問題の答え(雑学付き)

表外読み:
(1)熱る(1.ほてる)
→「顔が熱る」だと、読み方は推測できそうです。"火照る"の方がより一般的で、読める方が多いのではないでしょうか。意味は同じです。
"火照る"(てる→てる)と同じ語形変化だと、
アニメ「NARUTO」中の階級では火影がありますね。(かげ→かげ)
映画だと「火垂るの墓」→(たるの墓→たるの墓)
と言ったものがあります。いやー、おもしろい!

(2)与る(1.あずかる)
→「ご紹介に与りました、◯◯です。」のフレーズでよく使われます。「紹介してもらいました」の敬語表現です。
「ご紹介に"預かりました、◯◯です。"」とカンペに書いていたら、実はそれは漢字誤りです。"預かりました"の方が断然読みやすいですが、"与る"と書いてふりがなを付ければ問題なし!

漢字の書き取り:
(1)ラセン(螺旋)階段
→アニメ「NARUTO」だと、"螺旋丸"という忍術?があります。
"螺"はあまり見ない漢字だと思います。ほかの使われ方だと、"実力以上に大げさなことを言う人"="ホラ吹き"を、漢字で"法吹き"と書きます。

(2)ツブ()らな瞳
→"丸くて愛らしい、可愛らしい"という意味です。
谷プロ(ウルトラマン)とか、谷光彦(コナンのキャラクター)のあたりがヒントになります。"円(マド)か"や"円(マロ)やか"という読みもあります。

いかがでしたでしょうか?
漢検準1級の出題の中では頻出なので、全問正解できた方は準1級を目指してみてはいかがでしょうか!