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劇場版 からかい上手の高木さん 感想【ネタバレあり】

観てきました

6月10日に、ついに公開された「劇場版 からかい上手の高木さん」
観に行きたいと思いつつ、なかなか機会がなかったのですが2週目の特典がポストカードと発表され、どうせなら1週目の冊子が欲しいなと思い特典が切り替わる最終日の6月16日に行ってきました。

ふりかえります

冒頭は、やはりからかいから そして、高木さんの第一声は「ねぇ 西片」
雨が止む作画はとても綺麗です。
そして、原作にある「グリコ」のエピソードをオープニングに合わせて進みますが、最後は改変。西片の罰ゲームがデコピンからジュースになってしまいました。
キスはお預けになり、「ひょっとして、そういうエンドもあるのか」という思いも浮かびました。
そして、プールでのからかいに、一応 原作の「海水浴」を少し採用しているのかなというところもありますが、ほぼオリジナル。水の中の高木さんが神々しいです。
そして、ここからはなんとからかい無しで話は進んでいきました。

虫送り

真野ちゃんからのホタルの都市伝説と浜口からの虫送りの手伝い依頼から
二人で小豆島の夏の風物詩である、虫送りに行くことになります。
夜の描写もとても綺麗です。そして西片の優しさが描かれます。高木さんは何度も惚れ直すのか、ホワイトデー後の微妙な関係が続いているようで、手を繋ぎそうで繋がない表現がもぞもぞするところです。

夏休み突入から里親探し

中学校生活最後の夏休み 1度しか来ない、この夏を何度もアピールされクラスメイトの状況も描かれていきます。
高木さんと西片は、両片想い状態なので夏休みに会えないことが寂しく、会える理由を二人とも探します(相変わらず もう、付き合えよ状態ですが)
そんなときに、神社ではぐれ子猫を見つけて、二人とも家では飼えないため、里親探しをすることになります。
ハナと名付けられた子猫との交流は、完全に赤ちゃんをあやす夫婦です。
びっくり箱、西片クエストとDIYスキルを向上させた西片は、もぐらたたきゲームを手作りするといった受験生とは思えない状態が続きますが、原作の「卒業式」では、ほとんどが同じ高校にいくという話が出ており、離島なので島から出ていかなければそれほどの受験勉強は不要なのかもしれません。 高木さんは都会の進学校に進むのではとも思いますが、それはまた別の話ですね。
里親はなかなか見つからず、二人と1匹の絆はどんどん深まり、別れたくない感情があがってきます。西片家は母親が猫アレルギーという設定で、厳しいですが、高木家は父親が猫に引っかかれた経験からのトラウマありという設定なので、もう1度頼んでみるということで、OKがもらえる展開になります。
お世話になったペットショップから首輪をプレゼントされます。映画オリジナルの「からかわれ貯金」はちょっと面白かったです。

ハナ アニメ『からかい上手の高木さん』公式Twitterより


クライマックスへ

遂にハナが飼えるようになったところで、ハナが行方不明に
必死で探すと、ハナは事実上の元の飼い主のもとへ行くことに 西片が事情を説明して取り戻そうとしますが、高木さんは無言で止めます。
地獄のような空気感の中、里親募集のポスターを剥がして回る途中で、高木さんが遂に堪えきれず「ハナは幸せだよね」と言いながら号泣してしまいます。
私が知る限り、高木さんが笑い泣きするシーンはあっても、悲しくて泣きそうな顔になったことはあっても号泣は原作も含めて初めてだったと思います。
西片がどう声をかけるのかと思ったら、作画が西片が急に?イケメン化し、高木さんの手をとって「高木さんのことを幸せにする」と言い放ちます。

エピローグ

舞台が夏休みということで、出てくるのではと予想された夏祭りが再度 登場。どうやら二人は付き合っているようです。
木村と高尾が教えてくれた穴場スポットで、去年は観えなかった花火を手を繋ぎながら二人でみて、今度は高木さんが「私も西片を幸せにするよ」と言ってエンドロールに入ります。
1週目のエンディングテーマはI WiSH(川嶋あい)の明日への扉をカバー
卒業ソングですね。高木さんの声にもとてもあっています。

キャストに、ちー と表示され、公式ネタバレが発生しますが、声優陣がエンドロールが終わるまで席を立たないでくださいと言っていた通り、続きがありました。
そして、エンドロール中の画像も4週変わるとのことでしたが、1週目はTVシリーズの名場面振り返り、1期から各話のいいシーンが次々と登場するのですが、そうそうそこだよねとうなづけます。

エンドロール後には成長した西片と元高木さん、そして娘のちーとで虫送りに参加しているシーンが描かれます。そして、中学3年では見えなかったホタルを見ることになります。
最後は一家はネコを飼っていることが判明し、首輪はどうやらあの首輪のようですということろで終わります。

感想

改めて振り返ってみるといい映画だったと思うのですが、100点かと言われると、100点ではないかなというのが見終わった直後の感想でした。
良かった点、モヤモヤした点をあげてみます。

良かった点

背景がとても綺麗

背景は、自然の書き込みや動きが尋常ではない気合の入り方。素晴らしいです。

ネコが可愛すぎる

物語のキーになる子猫のハナ 動きが凄いことになっていて、猫好きじゃなくてもメロメロになりそうです。

決着した

高木さんと西片は、中学1年の春の日に出会い、結婚して一人娘が誕生することは分かっているのですがミッシング・リンクが長すぎたのですが、ひとまずアニメ時空では中学3年の夏休みに交際を開始したということが明示されました

どこまでも清い青春が描かれた

中学3年ということで成長が感じられました。そして、清いというのは二人がハグしたりキスしても違和感ないレベルですが、あくまで描いたところは手繋ぎまでに留めたのはとても良かったです。原作にも影響してしまいそうですし、それは求めていない高木さん像ということで良かったです。
西片が「高木さんを幸せにする」と言ったあと 高木さん西片の胸に飛び込んで大泣きしてますよね。きっと

モヤモヤした点

少し間延びしました

アニメ版のテンポに慣れているためなのか、里親探しは、まだこのくだり続くのかなと、少し思ってしまいました。上映時間も分かっていたので、もう一山、二山あるよねとよぎってしまいました

やや盛り上がりにかけたかも

西片の告白シーンは、耳をすませば のように一歩飛びの事実上のプロポーズなのは大変良かったのですが、二人が落ち込んでいる状態からだったこともあり、少し唐突感がり、ここでか という感じでした。
アニメ2期、3期の最終回、クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲と走るシーンで盛り上がるというものもありましたが、映画でも西片を走らせるのはさすがにとなったのか、ためてためて遂にという感じがなかったのは少し残念でした。

その他

アニメ三期オープニングにあった、原作「ランキング」に登場するりんごとりは特に映画でもアニメ三期でも触れられず肩透かしをくらいましたね。
エンドロールにて表示されたアニメ1期〜3期の振り返りは、素晴らしかったのですが木村・高尾が撮ったと思われる卒業写真を映すべきではとも、思いましたが実はここも週替りなんですよね。ニヤラジで言ってたと思いますが、4週目が素晴らしいとか… ちょっと見たいのですが、困るんですが…
アニメ三期6話の文化祭でミナが置いた写真も登場するでしょうし、残りの3回は卒業写真と二人の結婚式で流れた、これまでの生い立ち写真(ヤバいなコレは)なんかが流れるのではないでしょうか。もう1回はなんですかね。

今後の高木さんは

アニメとしては一応の完結をみせているので、やはり4期は難しそうですね。やるならばディレクターズカット版というか、よりぬき高木さん という形で、アニメ化されていない人気の原作をやっていくしかないですが、統一的なテーマとか進展がみられなくなるので、難しいところです。
二人は次のクリスマスも、お正月も、バレンタインもホワイトデーも既に付き合ってますからね。イベントものはやりづらいですね。それにしても来年の初詣に行く約束は凄い形で叶いましたね。

原作、最新刊も発売しました。いや〜表紙になっている話も素晴らしいですが影絵も良かったです。

あと気になるところはエンディングテーマですね。第2週がBUMP OF CHICKENの天体観測ということが発表になりましたが、あと2曲は何なのか、ずーっと期待している広末涼子のカバーは、アプリゲームのキュンキュンレコードで「MajiでKoiする5秒前」が追加されるという嬉しいことがあったので、大スキ!も追加して欲しいところです。


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