陣痛中に言わない方がよい言葉
助産師の立場から、陣痛中に言わない方がよい言葉3つお話したいと思います。
1つ目は、
「陣痛が弱いですね。」です。
陣痛が始まったばかりの時は、まだ我慢できるくらいの弱い陣痛なのでいいですが、そこそこ陣痛が強くなってきて、余裕がなくなってきたのに、このように言われるとへこみます。
もうだいぶ痛いのに、これでまだ弱いの?ってなります。
これ以上強くなるの?と不安になります。
2つ目
「こんな陣痛じゃ産まれない」
こちらもかなりへこみます。
痛みの感じ方は個人差があるので、医療者側が陣痛が弱いと思っていても、本人にとっては、もう充分痛くて、陣痛に耐えようとしているのに、こう言われてしまうとお先真っ暗な気持ちになってしまいます。
3つ目
「早く病院に来すぎたんじゃないの?」
入院するタイミングというものがありますが、陣痛は、強かったのに弱くなってしまったり、遠のいてしまうこともあります。
定期的に陣痛がきていたけど、まだ入院のタイミングが早かったということもあります。
お二人目以降の方で、前回のお産が早かった方は、早めに来てもらうこともあります。
そして、いろんな状況の中、産みに来る方もみえます。
やっとの思いで病院に来る人もいる。
そのような方にこのような言葉は、あまりに心ない言葉です。
私は、陣痛中の方にはなるべく前向きな言葉をかけるようにしています。
陣痛が弱かったとしても、
「少しずつ進んでいますよ。」
「ママを傷つけないように、ゆっくり進んでいますね。」
など、前向きに頑張れるように、寄り添うようにしています。
陣痛を乗り越えて、無事に赤ちゃんが出産できるように、私たち医療者はちょっとした言葉に気をつけていかないといけないと思います。
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