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今更ながら「新幹線大爆破」を想う・・・

初めてこの映画を見たのは、数年も前の年末の深夜だった。昔、毎年年末、民放で放送していたような気がするのは私だけでしょうか。若手社会人の頃で、普段の仕事の疲れを、無駄にグダグダと休めていた時だった。
「なんだ、この映画? こんな映画、昔あったっけ?(一応、映画通)」
まだ、ビデオにテープを入れて録画していた時代だ。途中からの視聴だったが、どんどん引き込まれていった。斬新な内容と、次から次へと飽きさせない展開、なぜ、これほどの映画を知らなかったのか、当時、不思議に感じて調べて納得、「ずうとるび(知ってるかな?)」との抱合せ上映だったとは、東宝も、苦肉の策だったようで・・・
ただし、映画の内容は圧巻です。高倉健の存在感もさることながら、山本学の「革命が成功した国に行ってみたい」(好きだな、この時の演技)、宇津井健にはドンピシャのはまり役(責任感、悲壮感漂う完ぺきな役)、新幹線運転手の千葉真一のガス切断時の演技も絶品です。宇都宮雅代も美人妻にうってつけ(今でいうとリンダ・カーデリー二)。出演者について、言い出したらキリがない。なんてたって、あのキアヌ・リーヴスの出世作「スピード」は、この「新幹線大爆破」をもとに製作(ヤン・デ・ボン監督に見初められるなんて)。結末も、わぎさびを漂わせ、最後は人生、そううまくはいかないと、映画全体すべてが社会問題として、世間に訴えかけるところに、この映画の価値がある。是非、一度、見てほしい珠玉の作品です。WOWOWで再放送されるたびに、録画しちゃうんですよね・・・

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