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AIといえば『.AI』ドメインでしょ!www

少し前の記事ですが、Forbesに「カリブの小さな島が「AIブームの棚ぼた」で年間数十億円を稼ぐ理由」というものがありました。
僕は職業柄(というか職業病…)、英語2文字のものは、ついつい国・地域別ドメインとして見てしまうのですが。。。今回は「.AIドメイン」の話でした(笑)。

アンギラ政府のウェブサイト - 今日に限ってメンテナンス中…

カリブ海に浮かぶ「アンギラ」のドメインである「.AI」が、近年のAIブームに乗っかり、利益を生み出しているという話です。無論「ChatGPT」がトリガーなのでしょうが、僕がこの業界に入った時は、「.AI」というドメインを見て、スタンリー・キューブリック脚本の映画「AI」を連想しました…古いですが(笑)。

「.AI」等アルファベット2文字であらわされるものは、ccTLD(Country Code Top Level Domain/国・地域別ドメイン)と言われ、世界標準化機構による「ISO 3166-1 alpha-2」にて定められていて、日本だと「.JP」ですよね。ちなみに、全部が全部ISO 3166-1に従っている訳ではなく、例えば英国は、ISOが定める「GB」は使用せず、よりポピュラーな「UK」をドメイン(.UK)として採用しています。

ドメインを割り当てられた島嶼は、インターネットインフラの問題等から、外部に委託をする傾向にあり、当該記事でもある通り「.TV」は米国Verisign社やGodaddy社に管理委託をしたり、オーストラリアのクリスマス島のドメイン「.CX」は、ニュージーランドのCocca社が管理していたりと、様々ですが、アンギラは「.AI」を自分たちで管理しているようですね。そもそも自身で管理するのが一番良いのでしょうが、特殊な知識と特殊なインフラが必要なドメイン業界ですので、個人的には感銘を受けました。以前にも触れましたが、トケラウの「.TK」ドメインのように、外部委託先の問題で信頼低下を招いてしまった例もあるのですが、他方、自身で管理する場合には、それなりのインフラコストが掛かると思うので、良し悪しはドメインにも寄ると思いますが、「.AI」のように数十億円を生んでいれば、かなりの利益が見込めるでしょう。

ちなみに「.AI」の原価は、今のレートで年間2万円程度のはずですが、ブームに乗って、「さすがに高すぎでしょー」って価格で販売しているケースもありますよね。
ドメインも、すべてにおいて原価と我々のようなレジストリ(販売業者)の手数料の合算で販売しているものなので、小売価格が原価の何倍も超えていたら、それは果たしてビジネスとして正しいと言えるのか(無論逆も然りですが)。

ドメインネーム、特に法人が利用する場合には、ネーミング、ドメイン(.COMや.AI等)、マーケティングや広告としての価値、IT面でのセキュリティ、ドメイン販売業者のセキュリティ等、様々な側面を考慮した上で、登録と使用をすべきだと思います。

安くなければどのような付加価値があるのか。安かろう悪かろうになっていないか等、今一度、業者や金額を見直しては如何ですか?

村上



















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