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なぜWebマーケターになりたい人はこんなに多いのに、Webマーケの現場はこんなに人不足なのか考えてみた

こんにちは。
岐阜でWebマーケをやっていますYoshi(@motoy0shi)です。

少し前にこんなツイートをしたところ、いろいろな人から反響をいただきました。

一応Webマーケ業界にいる私が感じているのは、圧倒的な人不足です。誰に聞いても、「人がたくさんいて潤っているよ〜」なんて言う人はいません。

むしろ「仕事はどんどん来るけど、担い手がいない・・・(タスケテ)」なんて話がほとんどです。


一方でSNSを見てみると、なぜか様子は違います。

FacebookやInstagramを開くと、かなりの確率で「未経験から3ヶ月で即戦力Webマーケターになれる!」的な広告を見ます。(だいたい綺麗なお姉さんがPCを開いていがち)。

さらにTwitterを見ると、「転職してWebマーケターになりたい」なんてアカウントもちょくちょく見かけます。

人が足りていない現場と、Webマーケターになりたい人たち。

この2つの間には、いったいどんなギャップが存在しているのでしょうか。誰にも頼まれていませんが、このテーマについて考えてみたのでnoteでまとめてみました。

あくまで個人的な意見にはなりますので、ぜひ皆様のご意見もTwitter等でいただけますと幸いです。

きっとWebマーケの仕事を誤解している人が多い

この問題に対して、結論を先に言ってしまうと、Webマーケの仕事を誤解している人が多いと考えています。

すなわち、Webマーケターになりたい人のニーズと、採用したい企業のニーズがズレてしまうだから採用面接でアンマッチが起きて、結果現場には人が増えない

こんなことが日本中で起こっているんだと思います。企業も応募者も、どちらも幸せにならない意味で、とても悲しいことです。

そこで私が個人的に感じているWebマーケの誤解を紹介したいと思います。

Webマーケ業界に対する5つの誤解

①スキルさえ学べば仕事ができる

Webマーケの現場で実際に働くと分かりますが、スキルだけあっても仕事にはなりません。なぜなら、たいていの場合、社内か社外の違いはあっても、他人と協力せずにはWebマーケの仕事はできないからです

特に事業会社でWebマーケターをする場合は、顕著です。聞く話によると、社内への報告や説明が仕事の7割以上を占め、Webマーケの仕事よりも多いなんてことも多いそう。純粋にWebマーケの仕事だけできる訳ではないのです。

そうすると、Webマーケスキルがあるのは最低ラインで、質問力、調整力、交渉力といったコミュニケーション能力のほうが必要なんですね。

このあたりのスキルは実際に現場で経験しないと身につきません。オンライン動画を何時間か見たところでは、Webマーケターとして食っていけるはずはないのです。

さらには情報のアップデートがとても早いので、日々の勉強も怠ってはいけません。学ぶのが嫌いの方は本当に大変だと思います(ホント)

②時間や場所に縛られず、いつでもどこでも働ける

なぜかこのキャッチコピーをよく見ますが、世の中そんなに都合よい話はありません。Webマーケターになりたい方は、支援会社に入ることを目指す方が多いはず。そうなると、クライアントワークは避けられません。

もしあなたが、広告を出稿しているお客さんだったとします。大切なお金を預けて、広告運用を代理店さんにお願いしました。

ある時、広告の成果に質問があって連絡したところ、代理店の担当者からこう言われたらどうでしょうか。

「今週はやる気がでないのでお休みです!気が向いた時に対応します!」

相当寛容な人ではない限り、きっと契約はさっさと解除して、違う会社に切り替えますよね。

もちろん最近は、リモートワークやフレックス制度などが導入されて、比較的働きやすい会社が増えてきています。それでも完全に自由にはなりません。

したがって、Webマーケターは決して時間や場所に縛られず働けるわけではないのです。

③(未経験から)高待遇で転職できる

残念ながら、できません。さすがにWebマーケに夢見すぎです。

④独立して稼げる

Webマーケターは確かに独立しやすい業種ではありますが、バイネームで仕事が来るくらいのレベルでないと厳しいと思います。

僕も一時期フリーランスをしていましたが、毎月給料が一定額もらえる会社は、本当にすごいシステムだなと思います。コンスタントに稼ぐに超大変です。。。

僕のまわりで独立された方は、超がつく優秀な方ばかりです。寝ても起きてもWebマーケのことを考えていて、趣味と仕事の境目もないような感じですね。そのレベルを目指せるなら、きっと独立できると思いますよ!

⑤おしゃれで華やかな仕事である

なぜか世間からそう思われているようですが、まったくそんなことはありません。

現実は、毎日PCデスクの前に座って、データを見ながら悩むか、パワポで資料をつくるかみたいな感じです。かなり地味ですし、忍耐力も必要です。

おしゃれで華やかな仕事を求めている方は、別の仕事を探すほうがよいのではないかなと思っています。

おわりに

ここまで書くと、Webマーケ嫌いな人みたいですが、僕は本当に素晴らしい仕事だと思っています。

どんなバックグラウンドからでも転職でき、裾野も拾いので、どこかのポジションで専門家にもなりやすい。さらには需要は増すばかりなので、実力さえあれば最前線で働ける。さらにはクライアントからも感謝される。僕もまたこの仕事に救われた1人です。

今はWebマーケについて学べる書籍も多いですし、SNSやブログをやってほとんどタダでWebマーケのスキルを身につけることも可能です。

この記事を読んでも、やっぱりWebマーケの仕事をしたいと思う方は、ぜひトライしてみてください。小さな成功体験が、次の扉を開いてくれるはずですよ。

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