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心と体に何よりも必要だったこと

仕事をやめて、9ヵ月間休んでいた。

その間、
たくさん寝て
ほぼ家にいて
旅行に行って
走りはじめて
心に向き合って
noteを書いて
星を読んで

思い返すと、それなりにいろいろとやってみたんだな、と思う。


そのいろいろのおかげで、私の心と体は大きく改善したように思う。


一番何が効いたのかと考えると、「これ」と確信できるものが一つある。

それは、

時間があったこと。


時間があったから、とにかく休めた。

家にいて家事をしても時間があった。最初の頃は連日のようにお昼寝をしていた。それでも夜も眠れた。

誰かに会いたい欲求も出かけたい欲求もなかったので、最低限の外出しかせず家に引きこもっていた。

最初の頃はひたすらそれまでの疲れをとっていたのかもしれない。


そのうち、外に出てもいいかなと思えてきたので、ランニングをはじめた。

時間があるから、集中して心に向き合ってみよう、noteを書いてみようとなった。

気になっていた本も読んだし、映画もよく観に行った。


暇だったのか?というと、9ヵ月間を通して暇という感覚はなかった。

時間があると、意外とやりたいことが次々と出てくるものだと思った。それを自分のペースでこなしていく。

最初の頃はよく寝ていたけれど、次第にマイペースではあるけれど、1日を通して何かしらやっているという感じになった。


休むまでの私は力の抜き方が下手だったので、1日中全力疾走のような生活を送っていた。夜ベッドに入った時が本当に幸せで「今日も終わった」と心から安堵していた。

休んでからは時間に追われない生活が嬉しくてたまらなかった。


仕事もバリバリとこなして家事も育児も楽しんでいる人もいる。実際に私の友人にもいる。私もそうなりたくてそこを理想として長年頑張ってきたけれど、私はそういうタイプではないし目指す方向も違っていたと今なら分かる。

心と体に向き合いはじめた頃、その理由は「仕事もバリバリとこなして家事も育児も楽しんでいきたいから」だった。体力をつけてもっと頑張りたいと思った。メンタルを強くしてもっと頑張りたいと思った。

分かりやすく誰かに褒めらる人になりたかった。

休んで気づいたことは、私はマイペースで、45歳になってもなお自分が興味あることを追求したい、ということ。

そして家族となるべく一緒にいたいということ。


自分が目指してきたところと真逆な方向へ向かうことは、正直簡単なことではない。

マイペースでいつまでも子どもみたいな自分にがっかりもする。

それでもそれが私なのだ。


これまで、いわゆる成功が欲しかった。

金銭的にも地位としても。それがあれば幸せになれると疑わなかった。


でも、成功は一つじゃない。そう気づけた。

お金は必要。でも、必要な額は人ぞれぞれ。私と家族に必要な額があればそれでいいのではないか。


地位は、私には必要ない。(そもそも無いのだけど)
それより機嫌良くありたい。自分の周りにいる大切な人に虚勢を張らず等身大でいたい。


時間を持てたことは、私を大きく変えてくれた。


私には必要な9ヵ月だった。


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