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社会課題の根本は「顔の見えない生活」にあり

9月2日に、東京都世田谷区にオフィスを持つ「みんな電力株式会社」を視察させて頂きました。


みんな電力とは、「顔の見える電力」をコンセプトに、

1円単位で電気の売り手を見える化している再エネ小売事業であり、

電気を通した社会課題の解決に向けて取り組みを進められています。


再エネ比率は日本企業でトップであり、

昨年度は「ジャパンSDGsアワード」にて内閣総理大臣賞を受賞しました。

(引用:テレ朝POST 「銀行残高561円から売上130億円へ。キラキラしていないベンチャーが起こした“顔の見える電力”奇跡の物語」より)

先日、テレ朝の報道ステーション「未来をここからプロジェクト」にて、

大石英司社長さんが背景から将来の展望まで分かりやすく話されていたので、

その動画のリンクも載せておきます。

銀行残高561円から売上130億円へ。キラキラしていないベンチャーが起こした“顔の見える電力”奇跡の物語



近年、「気候変動」「地球温暖化」という言葉を多く耳にするようになり、その被害も年々拡大しています。

地球温暖化の原因として挙げられるのがCO2の排出であり、その大半が化石燃料由来の発電である。

さらに、我々が生活している中で、排出しているCO2の66.2%は電気によるものである。

(引用:環境省│平成31年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 調査の結果の概要)

そのため、各家庭での「再エネ電力への切り替え」というものは、脱温暖化に対して絶大な影響を与えると言われている。

実際に、視察当日の資料にもこのように書かれていた。

・エアコンの設定温度を通常より抑える(冷房なら1度高く、暖房なら1度低く設定する)
→ 約33kg/CO2

・買い物袋を持ち歩く
→ 約58kg/CO2

・家庭で使用している電気を自然エネルギーに変えてみる
→ 約1,938kg/CO2


なんと、エアコンの設定温度を1度抑えるよりも、家の電気を再生可能エネルギーにすることで、約59倍のCO2の排出量を抑えることができるのです!


この「パワーシフト」が大きな影響を持ち、そしてこれをする必要性というものは実感して頂けたかと思います。

みんな電力さんでも家の電気をたった50秒で切替出来るという仕組みを作られたり、

電気代の100円が事業者もしくは社会課題の解決に充てることが出来るというプランまで自由に選ぶことが出来ます。

しかし、他の企業と大きく違うところがあります。それが、

顔の見える電力


実際に、電力自由化が進む中で「どこの電気が安いか?」と比べる顧客は増える一方で、

その電気がどこで作られ、また誰が作ったものなのか。

そんな事を知ろうとする人なんて、誰も居ない。まさにブラックボックスな状態だった。

その課題を解消するために、ブロックチェーン技術で可視化することにより、

1円単位で生産者が分かる=顔の見える電力

というプラットフォームを創設しました。

(引用:報道ステーション「未来をここからプロジェクト」より)

代表取締役・大石英司氏は、こう語っていました。

「電気に関わらず、着ているもの、食べているものは誰が作っているのかパッと言えないですよね?そこが大きな課題だと思ってます。」

「ひょっとしたら、過酷な労働環境の中で作られた服かもしれませんよね。」

「安ければいい、また買えばいい、捨てればいいという安易な気持ちが、結果的に自分の消費で誰かを泣かせている可能性がある。それすらも分からないブラックボックスの中の生活(=顔の見えない生活)である。」

「そのブラックボックスにこそ児童労働や環境破壊が沢山ある。まさに、社会課題の根源は顔の見えない生活にあると思っている。」

(引用:報道ステーション「未来をここからプロジェクト」より)


顔の見えない生活というのを当たり前に感じていて、そこに対して不安や恐怖というものを感じて居ませんでした。


しかし、こうして話を聞くと、1つ1つのモノに対して、

「どこで作ってるの?誰が作ってるの?」
「サステイナブルなモノなの?」

という疑問が浮かぶようになりました。

普通であれば見逃してしまうような課題に対して、このような素晴らしい取り組みを今日まで続けている「みんな電力」さんにはとてインスピレーションを受けました。

自身も、将来的に故郷の福島県にて「営農型太陽光発電」事業を始めようと考えているので、その時はみんな電力さんも活用して、クリーンなエネルギーを福島県だけでなく日本全体に届けたいと思います!

目指せ、脱炭素社会!

#みんな電力  #新電力会社 #自然エネルギー #再生可能エネルギー #SDGs #気候危機 #ブロックチェーン #パワーシフト #脱炭素社会 #顔の見える電力

視察日:2021.9.2
記事投稿:2021.9.4

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